子育て中に、クラッ!突然めまいに襲われたら…「何か悪い病気?」と、不安になってしまうことでしょう。
実は、育児のストレスが原因で、めまいを起こすこともあるんです。
今回の記事では、子育て中のめまいについてお伝えしていこうと思います。
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子育て中のめまいは育児のストレスが原因?
子供が産まれて、そばで成長を感じれる感動と喜び、そして可愛い笑顔に癒され、幸せを感じていることでしょう。
しかし、育児は楽しいことばかりではありません。
授乳やオムツ替え、泣いたら抱っこ…と忙しい日々に、数時間ごとに起こされて睡眠不足の状態。
思うように家事が進まない、やりたいことができない、1人になる時間もないなど、毎日24時間子供中心の生活になってしまいます。
こんな生活の中で、知らず知らずのうちにストレスになっていることがあります。
育児のストレスが、自立神経を乱して、「めまい」を引き起こす原因となることがあるんです。
また、産後のめまいの原因としては、育児のストレスの他に、次のようなことが考えられます。
- 産後のホルモンバランスの乱れ
- 出産時の出血や悪露、授乳による貧血
- 睡眠不足
- 疲労
- 抱っこやおんぶで首に負担がかかる
これらを改善するには、どんな対策が必要なのでしょうか。
- 時間を見つけて休める時に休む
- 鉄分を摂る。あまりにもひどい貧血の時には病院から鉄剤を処方されることもあります。
- 上手にストレスを解消する
- お散歩やストレッチなど適度な運動をする
- 周りの人たちに頼る
子育ての最中に起こるめまいは、睡眠不足やストレスがほとんどだと思うので、とにかく、身体を休めてほしいですね。
赤ちゃんが寝ている時には、昼でも夜でも一緒に寝てしまいましょう。
溜まった家事をやってしまいたい、きちんとしていたいというお気持ちはよくわかりますが、数か月間の間だけ目をつぶりましょう。
また、無理せず、ご主人や親御さんなど、周りの人にもどんどん頼ってくださいね。
そのうちに、赤ちゃんはだんだんとリズムが付いてきたり、一人遊びをするようになったり、ママも要領が良くなってきたりしますから。
きちんとしているママも素晴らしいですが、子供にとっては、元気で笑顔のママが一番です。
もし、めまいが起きてしまったら、水分を十分に摂って、横になるなど安静にして下さい。
お子さんと一緒ですと、なかなか休めないとは思いますが、なるべく身体を休めるように。
ストレスや疲労、ホルモンバランスが改善されることで、しだいにめまいはなくなってくるかと思います。
しかし、めまいが続くような場合には、病院を受診するか、ママや赤ちゃんの健診の時に相談してみてください。
めまいの原因が育児ストレス以外の病気の可能性は?
めまいが起こる原因として、育児ストレスや産後のトラブルの他に、何か別の病気が隠れている場合もあります。
めまいが起こる病気について調べてみました。
耳の異常からくるめまい
耳は身体のバランスを保つ器官でもあり、内耳のバランスが崩れることによって、誤った情報が脳に送られて、その情報を受け取った平衡中枢が混乱してめまいが生じます。
難聴や耳鳴りといった症状が伴うことがあります。
- 内耳の中の耳石が剥がれて三半規管に入り込むことでめまいが生じる「良性発作性頭位めまい症」。めまいの症状の中で圧倒的に多く、女性に多いと言われています。
- グルグルという回転性のめまいの他に、耳が聞こえにくくなる「メニエール病」。しだいに吐き気も伴うようになります。
- 風邪やインフルエンザなどで体内に侵入したウイルスが悪さをして情報伝達が上手くいかなくなってめまいが起こる「前庭神経炎」
- 中耳炎などの聴神経に生じた炎症が原因で、グルグル回るようなめまいを起こす「突発性難聴」
脳の異常からくるめまい
脳が原因となってめまいが起こる病気は、脳卒中などの脳の障害です。
めまいとともに、激しい頭痛や嘔吐、まひやしびれ、ものが二重に見える、ろれつが回らない、意識がもうろうとする等の症状が現れます。
難聴や耳鳴りを伴うことはありません。
- 腫瘍が生じることによって、グルグルやフワフワしためまいを起こす「脳腫瘍」
- 意識障害、ろれつが回らない、強い頭痛を伴っためまいは、血管が切れたり詰まったりすることで起こる「脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)」の可能性があります。
血圧の異常からくるめまい
血圧が極端に低くなると、脳の血流量が減って脳が酸欠状態になり、身体のバランスを保ちにくくなるためにめまいが起こります。
- 精神安定剤や降圧剤、風邪薬などの副作用が、めまいの原因になることがあります。
- 急に立ち上がった時など、脳の血流量が一時的に減って瞬間的に起こる立ちくらみを、「起立性低血圧」といいます。
育児ストレス以外のめまいで受診する場合の診療科は?
あまりにひどいめまいや症状が続く場合は、何らかの病気の警告かもしれませんね。
めまいの原因が育児ストレス以外ではないかと不安に感じられた場合、どの診療科を受診したらよいのか、めまいの現れ方や症状によって目安となるものをまとめました。
耳鼻科を受診した方がよい場合
めまいの他に、難聴や耳鳴り、耳に閉塞感がある場合や、めまい以外に症状がなくて、グルグルと回るようなめまいがする場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
神経内科・脳外科を受診した方がよい場合
フワフワとした浮遊感のあるめまいで、手足にまひやしびれ、物が二重に見える、ろれつが回らない場合は、脳疾患の可能性があります。
すみやかに病院を受診していただきたいと思います。
場合によっては、救急車を呼ぶなど、早急な対応が必要となることもあります。
整形外科を受診した方がよい場合
首を回したり動かしたりすると起きるめまいは、骨格の異常が考えられる場合があります。
整形外科を受診してみてもよいかもしれません。
もし、病院を受診されて、病名がはっきり分かった時は、家族や職場の方に、カミングアウトした方がよいと思います。
なぜなら、病気を隠しておくとどうしても無理をしてしまいがちだからです。
育児をするって、やっぱり大変なこと!
無理をしないためにも、周りには病気のことを知っておいてもらい、いざという時にはフォローしてもらえるようにしておきましょう。
私も、めまいが起こって悩んだ時期がありました。
起き上がった瞬間や、急に動いた時にめまいがして、気持ち悪いなあと思っていましたが、いつの間にかなくなってしまっていました。
今思えば、睡眠不足やストレス、疲れからだったのではないかと思います。
ママは、子供のためにも無理は禁物です。
めまいが長引いたり、気になったり、不安になったりする場合には、係りつけの産婦人科でもよいので、まずは相談されてみて下さいね。