親は子供の幸せを願い、子供の将来や進路についての心配や悩みが尽きません。
また、親の時代とは進路の状況が大きく変化している為、親世代の常識が通用しないこともあり、情報を上手に入手することが必要となってきます。
子育てをしていく中で、子供の進路に、親はどうサポートをしていけばいいのか考えていきましょう。
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子育ての悩み、勉強しない子供の進路
勉強しない子供たちのことを思うと、いろいろな意味で心配になってしまいますよね。
そのまま受験の時期を迎えてしまうとなおさらです。
学校で6時間も勉強をしてきて、家では宿題、家庭学習、塾、その上「勉強しなさい」と言われ、今の子供たちは本当にご苦労なことだと思います。
中には勉強の好きな子もいますが、ほとんどの子は勉強するのがあまり好きではないと思います。
新しい知識を習得するということは、喜びでもありますが、苦痛を伴うことだからです。
ましてや今の子供たちは、「やらされている感」が強いように感じます。
そもそも、なぜ勉強をしなければならないのでしょうか。
教科書で勉強することは、将来直接的には役に立たないかもしれませんが、頭を使って勉強してきたことは「知恵」や「精神力」となり、何かを始めたい時、困難にぶつかった時に役立ち、生きていく力となっていきます。
また勉強することによって、自分の持てる可能性が広がり、将来の選択肢が増えます。
勉強は、自分の為にするものです。
今まで、『勉強』について親子で話し合われたことはありますか?
できることなら、親の言う事を聞かなくなる小学校3年生前、1~2年生位までのうちに、なぜ勉強するのか、何の為に勉強するのかを、繰り返し言い聞かせて、勉強に対するスタンスを刷り込んでほしいと思います。
その時期を逃したとしても、遅くはありません、根気強く子供に勉強する意味を伝えることが大切です。
それでもなお、聞く耳を持たなかったり、勉強を全くしないのであれば、それはそれで仕方がありません。
勉強するという苦痛から逃げていた自分に、責任を取らなくてはいけなくなった時、今までの自分を受け止めればいいのだと思います。
それも、その子にとっての勉強かもしれません。
勉強に対してやる気が出てきたお子さんの具体的な対策としては、なるべく早い段階で、個別指導の塾か、家庭教師のもとで学ばせる方法をお勧めします。
特に算数、数学、英語は、積み重ね学習なので、その子の学力に応じて、一から教えてもらった方が効果が上がるからです。
たとえ覚えが悪くても、お子さんが頑張っていることをたくさん褒めてあげて下さい。
一生懸命頑張っていれば、少しずつ少しずつ伸びていきます。
そして、小さなことでもいいので、今を頑張れる目標を見つけて、将来の自分の為に勉強をしてほしいと思います。
子育てで進路のことが不安で過干渉になってしまうことに悩んでいる
お子さんの進路のことが心配で、ついつい口を出してしまうお気持ちはよくわかります。
お子さんに関心を持っておられるというのは、むしろ良いことではないでしょうか。
ただやはり、親がしなければならない事と、子供がしなければならない事の線引きは、明確にしなければなりません。
一番焦って苦しんでいるのは、子供自身です。
親も一緒になって焦ってしまうことで、子供はますます不安になってしまいます。
大事なのは、親は子供の気持ちに耳を傾け、進路に対して冷静に対応して、サポートすることだと思います。
ここは子供の為に、勇気を出して見守りましょう。
見守るということは、親にとって非常に我慢のいることですが、お子さんの為に頑張って下さい。
現代の進路については、大学受験はもちろんのこと、高校受験、就職試験、雇用情勢、すべてが親世代の頃と比べて変化してきています。
自分の経験だけで安易にアドバイスをすることは避け、きちんと今の状況を把握して、知識を持って子供と話し合うように心掛けないと、子供を苦しませることになってしまいます。
「就職率の高い大学」「資格取得」「有名大学」目まぐるしく変化していく未来に向かって生きていくためには、これだけで安心できるのでしょうか。
今、社会が求めている、『実行力』『問題解決力』『コミュニケーション能力』『協調性』などの力をつけてあげるためにも、子供自身が自分の力で考えられるように、親は子供を見守る姿勢でいてほしいと思います。
兄弟が複数いる子育ての進路の悩み
兄弟がたくさんいる家族は、もめ事もありますが、楽しいことを共有できたり、お互いに助け合ったりすることができて、素晴らしいですよね。
しかし、兄弟全員を大学に入学させるとなると、莫大な経済力が必要です。
もちろん、そのようなご家庭もあるでしょうが、子供たちを全員、大学まで面倒をみることは経済的に無理と、悩んでいる親御さんも多いかと思います。
親はついつい、一生懸命頑張っている子や男の子を応援したくなってしまうものです。
しかし、親は誰のことも選んではいけないと思います。
なぜなら、選ばれなかった子供は、一生後悔と傷が残るからです。
子供たちには、誰かの為に犠牲になるとかではなく、純粋に自分が進みたい道を、自分の意志で納得して決めてほしいと思います。
そのためには、きちんと話し合いをして、その上で、平等に費用を出し、残りは奨学金やアルバイトなどで、自分の人生を切り開いていってもらうことも必要になってくるのではないでしょうか。
子供たちは、この世にそれぞれの課題を持って生まれてくるといわれています。
その課題を全うするために、それぞれの人生を選んでいくのだと思います。
子供たちが選んだそれぞれの進路の先には、それぞれの幸せな人生が待っていると信じて。