ハーフの子育てと英語の悩み!外国人ママのストレス解消法とバイリンガル教育の光と影

子育てと英語

グローバル化が進んで、最近では国際結婚が急増しています。

日本人と外国人との結婚によって生まれる子ども、いわゆるハーフの子育てで、悩んでしまうこともあるようです。

そこで今回の記事では、ハーフの子育て、特に英語に関しての悩みについて考えていきたいと思います。

ハーフの子育てをしていますが母語である英語を話せずストレス

英語圏のママが日本で子育てをする場合、周りは日本語だらけ、英語で話しをする機会がほとんどなかったら、確かにストレスになってしまいますよね。

この逆のパターン、日本人のママが外国で子育てをする場合も、また他の外国人のママの場合も、同じことがいえると思います。

人間って、特に女性はしゃべることでストレスが解消されるらしいですから。

ましてや、子どもが小さいと、ママはまだ意思疎通のできない子どもに話しかけることしかできなくて、慣れ親しんだ母語で会話らしい会話をしていないことになってしまいます。

 

そのようなストレスを解消する方法はあるのでしょうか。

遠く離れたご実家やお友達に電話やスカイプでお話しする方法もあると思います。

ちょっとでも、おしゃべりしただけで気が晴れると思いますよ。

 

また、なるべく外に出るようにすると、公園や児童館で同じような境遇のママに出会えるかもしれません。

同じ悩みを持ったママ同士仲良くなることは、心強いことでもあります。

見つからない場合は、地域の保健センターなどの担当の方に相談するのもよいと思いますよ。

 

それから、ご主人のお友達をたどってみるのも、1つの方法だと思います。

意外と、同じような境遇のママが、すぐに見つかるかもしれません。

家族ぐるみのお付き合いに発展して、楽しく子育てできるとよいですね。

 

同じ国同士のママだってお友達を作るのに苦労することもあるんです。

異国でのママ友探しは大変だとは思いますが、あきらめないで頑張ってみて下さいね。

境遇の似たママ友や、同じ出身国の言語でおしゃべりができるママ友が見つかって、仲良くできるとよいですね。

 

子どもがハーフなので英語も話せるように子育てしたい

ハーフの子育てをしていて、バイリンガルに育てたいと思うのは、ハーフの親としては当然のことといえるかもしれませんね。

バイリンガルとは、2つの言語を自由に使う能力があること、またはその人のことをいいます。

 

しかし、ハーフだからといって自然にバイリンガルになれるわけではないんです。

もちろん、子ども自身の努力も必要ですが、「バイリンガルに育てる!」という親の強い意志が重要になってきます。

その他にも、親の時間、体力、場合によってはお金も必要になってきます。

 

バイリンガル教育の一般的なルールは、1人1言語が鉄則といわれています。

たとえば、ママと2人の時は英語、パパとは日本語で会話をするようにします。

それから、英語のテレビやDVDを見せたり、家族との他に、英語で会話ができる機会を作ってあげたりするとよいと思います。

 

ある程度のレベルを目標としたバイリンガル教育を目指すとなると、教育方針にも工夫がいるようです。

ただ、やみくもに教育するのではなく、作戦を練ってバイリンガル教育に取り組んでいく必要があると思います。

たとえば、通わせる学校や塾誰と何語で会話するかトラブった時の対処法など、工夫したり、知識を得ておくことも大切ですね。

 

また、パパとママと子どもの家族全員の努力や協力が必要となるため、家庭が円満でないと難しいものがあると思います。

2つの国の言葉を話し、2つの文化に携わり、2つの教育を受けていくのですから、親も子どもも、他の親子がしないような努力をたくさんしないとなりません。

家庭の仲がうまくいっていないと、バイリンガルは、なかなか育ってくれないかもしれませんね。

 

それから、意外ですが、周りの目を気にしないということも重要です。

ママと2人っきりの時はよいですが、周りに人がいる場所なんかでは、変に目立ったり、冷たい目で見られたり…

そんなことは気にせずにバイリンガルを目指す図太さが、親にも子どもにも必要だといえるでしょう。

 

一見バイリンガル教育が有利なように思えるハーフでも、バイリンガル教育を成功させるためには、人並み上の努力をしなければなりませんし、時には恥ずかしい思いもしなければなりません。

特に、親の根気と努力、そして教育方針にかかっているのではないかと思います。

そういった親の努力のおかげか、バイリンガルになった多くのハーフが、バイリンガルに育ったことを、今では親に感謝していると言っているようです。

 

ハーフの子育てで英語も習得させたいが子どもにとっては?

たとえハーフであったとしても、上記のように、バイリンガル教育がうまくいく例ばかりではないようです。

小さい子では、周りの子どもと比べて、言葉を話すのが遅い場合もあるかもしれません。

どうしてもハーフの場合、言葉を習得する過程で混乱が生じてしまうのかもしれませんね。

ほとんどの場合、あまり心配はないようですので、神経質にならない方がよいと思います。

ママの心配は、どうしても子どもに伝わってしまうものですから。

もしどうしても心配な時は、病院で検査をしてもらうと安心ではないでしょうか。

 

また、親が子どもにバイリンガルになって欲しいと頑張っていても、子どもはバイリンガル教育が嫌になる時がくると思うんです。

そこを乗り越えて頑張ってやらせるか、それともバイリンガル教育を断念した方がよいのか迷うところだと思います。

これは難しい問題で、私は、どちらが正しいということはないと思います。

やりたくない時期を乗り越えて、自分のものにするのか、それとも、イヤイヤ進めてしまったことで英語も日本語も中途半端になってしまうか。

 

何の習い事でもそうですが、たとえ親がやらせたいと思っても、要は本人次第だと思います。

子ども自身が、やる気がなかったり興味が持てなかったり、あまりにもストレスになっていたりする場合には、バイリンガル教育を続けていくことは難しいといえるのではないでしょうか。

そもそも、2か国語を同時に習得する、2か国語の文化や教育に触れるということ自体、当たり前のことではなく、不自然なことだと思うから。

 

バイリンガル教育がうまくいかない事情をまとめると、次のようなことが考えられます。

  • 子どもは、親に伝えたくて話してくるのに、違う言語で話すのが難しかったりするとストレスになる。
  • 会話はどちらもできるようになるが、どちらの言語も中途半端。そのため、言葉で表現することが難しくなってしまったり、思考力が育たなかったりする場合がある。
  • 小学校中学年以降に国語の教科の遅れが出てくることがある。
  • 将来的に、語学以外の専門性や高度の母語の能力が必要とされる職業に就きづらい。

 

もし、子どもがバイリンガル教育を拒否した場合は、母語と決めたものをしっかりと習得してから、外国語はベースを整えるくらいに学習していってもよいのではないかと思います。

たとえば、第一言語として日本語をしっかり習得して、第二言語として英語を慣れさせる程度に学ぶ。

そして、子どもがもう少し大きくなって、自発的に英語を学びたいと思えた時に、しっかりと習得できるようにサポートしてあげるという方法もあると思います。

 

 

バイリンガル教育には、プラス面もありますし、マイナス面もあります。

ハーフならではの2か国語を話せる環境で、バイリンガル教育をしてもらった子どもは、確かにそれは親からのかけがえのないプレゼントとなります。

しかし、バイリンガル教育をするという選択も、しないという選択も、どちらも間違ってないと思います。

バイリンガル教育を進めていくならば、子どもをバイリンガルにしたいという理由、そして、それだけのものを背負っていく覚悟があるのか、親は自分に問いかけてみること、そして、メリット・デメリットについても認識しておくべきではないかと思います。

そして、もしバイリンガル教育を途中でやめてしまったとしても、それまでやってきたことは、決して無駄にはなりませんし、そこからまた別の新たな人生が開けていくのだと思います。

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