離乳食時期にブツブツができると真っ先に「食物アレルギーなの?!」と焦ってしまいますよね。
でも似たような症状として、「あせも」の可能性もあります。
あせもは命に関わる症状に発展することはほとんどありませんが、アレルギーは見過ごすと危険です。
ですので、同じ「ブツブツ」でも、アレルギー反応か、あせもか、きちんと見分けることは非常に大切です。
そこで今回は、離乳食期に起こりやすいブツブツについて、アレルギー反応なのか、それともあせもなのか見分け方5つを紹介します。
離乳食期のブツブツ アレルギー?あせも? 見分け方① 症状
あせももアレルギー反応も「ブツブツ」として表現することが多いですが、実はあせもは「汗疹(かんしん)」、食物アレルギーは「蕁麻疹(じんましん)」と区別されます。
ですので、症状も少し違います。
あせもは、細かい小さな点々とした突起が出て、水を持つ場合もあります。
汗管が詰まることで発症し、湿疹を伴うと赤くなりかゆくなることが多いようです。
アレルギー反応で見られる皮膚トラブルの症状は、虫刺されのようにぷっくり盛り上がってくるのが特徴です。
かゆみが伴うことも多く、時間とともに広がっていくケースもあります。
私の息子は両方経験があります。
私は手で触った感触も違うなと感じました。
あせもは小さく密集したブツブツだったため、触るとザラザラとした感触でしたが、じんましんは柔らかくざらつきもありませんでした。
元々の皮膚の状態もありますし個人差があると思いますが、触ったときの参考にしてみてください。
離乳食期のブツブツ アレルギー?あせも? 見分け方⓶ 時間
アレルギー反応は一般的に、すぐ症状が現れる「即時型」と、翌日以降に現れる「非即時型」があります。
その中で、蕁麻疹の症状は即時型の反応と言われています。
ですので、離乳食が原因で起きるブツブツは離乳食後比較的すぐに現れます。
よって、離乳食前はキレイな肌だったのに突然ブツブツが出た場合はアレルギー反応の可能性が高いですね。
また、蕁麻疹は時間の経過とともにブツブツの範囲が目に見えて広がってくることも多々あります。
そして、時間が経過すると消えていきます。
一方で、あせもはブツブツが出ている個所を清潔にしたり塗り薬を塗るなど、適切な対処をしないと改善されることはほとんどありません。
また3~4日かかるなど、症状の改善に時間がかかるのがあせもの特徴です。
離乳食期のブツブツ アレルギー?あせも? 見分け方③ 場所
ブツブツが現れる場所でも見分けるポイントがあります。
食物アレルギー反応のブツブツの場合、皮膚の一か所だけ、というのはなかなかありません。
腕全体とか、背中全体、もしくは体中といったように、広範囲に蕁麻疹の症状が出ます。
一方、あせもの場合は場所が限定されることが多いです。
汗をかきやすく汗が溜まりやすい、皮膚と皮膚が重なっている場所や、汗腺が多い場所にできやすいのです。
肘や膝の裏、背中、額、脇の下、首回り、股などのブツブツはあせもの可能性も大いにあります。
ちなみに、よく離乳食を食べた後に、口周りや離乳食が付着した部位に赤いブツブツが出ることもあります。
これをアレルギー反応として慌ててしまうママも多いですね。
ですが、これは「接触性皮膚炎」と言われる、あせもとも蕁麻疹とも違う症状です。
まだ刺激に弱い赤ちゃんの肌が、かぶれを起こしているのです。
丁寧に食べこぼしをその都度拭いてあげることで、防ぐことができますよ。
離乳食期のブツブツ アレルギー?あせも? 見分け方④ 他の症状
ブツブツ以外にも他の症状が現れていませんか?
即時型アレルギー反応の症状として、息切れや咳込み、鼻水など呼吸器系にも異常が出始めることもあります。
また、消化器官系の症状としては、腹痛、下痢が伴います。
複数の症状が確認できるようなら明らかにアレルギー反応によるブツブツです。
ただ、こういった複数の症状がどんどん見られるようになるとアナフィラキシーショックの可能性も高まります。
命の危険もありますので早急に対処しましょう。
ちなみに、ぐずりは判断が難しい症状です。
あせもや蕁麻疹が痒くてぐずる場合もありますし、アレルギーによる体調不良で機嫌が悪くなっていることもあります。
判断の目安にするには厳しいので、その他の症状が無いかをチェックしてみましょう。
離乳食期のブツブツ アレルギー?あせも? 見分け方⑤ いつからか
ブツブツがいつから起きているかはとても重要です。
離乳食を食べる前から起きていたら、それはあせもです。
また、離乳食を食べた直後~数時間以内に急に出てきたらアレルギーを疑いましょう。
つまり、離乳食を与える前ならアレルギーの可能性は低いけれど、与えた後なら両方可能性がある、ということになります。
これは普段からよく赤ちゃんの肌の観察やケアをしていればすぐわかることです。
お風呂上りや着替え・おむつ替えのときなどに皮膚のチェックをしましょう。
また、こまめに肌が重なっているところを拭いてあげることで、あせも防止に役立つだけでなく、蕁麻疹の判断もスピーディに行えるようになります。
同じ「ブツブツ」と言われる皮膚トラブルでも、まったく緊急度や対処が異なります。
普段から赤ちゃんの肌に気を付けてあげて、離乳食もアレルゲン食材はルールに沿って与えるなど、赤ちゃんの肌や命を守ってあげてくださいね。