離乳食でのタンパク質の進め方~開始時期と手順、おススメ食材まとめ

離乳食に関すること

離乳食を進めていくと、必ず心配になる「食物アレルギー」。そのなかでも、タンパク質はアレルギーの代表格ですね。いつ始めるか、どんな食材からスタートするか、どれくらいの量をあげればいいのか・・・などなど悩みは尽きません。

そんな離乳食でのタンパク質の進め方と、おススメの食材をまとめてみました。

離乳食でタンパク質の進め方を慎重にするワケ

離乳食期の赤ちゃんの消化機能は大人に比べてまだまだ未熟。それに対して、タンパク質は消化されにくく、赤ちゃんの胃で十分分解できないまま腸で吸収されてしまうとアレルギー反応が起きる可能性が高いのです。

タンパク質を慎重に与える、ということは、赤ちゃんの内臓機能が整ったタイミング、つまりタンパク質が十分に消化できる状態になってから与える、ということなのです。

ですので、「タンパク質を与えなければアレルギーを起こさない」のではなく、時期に合った与え方をする、少量ずつ試す、ということが重要なのです。

どんなに遅く与えても、もともとその食物に対するアレルギー体質がある赤ちゃんはアレルギーを起こしてしまいます。遺伝ではなく、消化機能の問題だけなら、「与えない」ではなく、「時期を選ぶ」ことでアレルギー反応を避けられるのです。

でも赤ちゃんの内臓は目では確認できないので、赤ちゃんにタンパク質を与えるのがピッタリの時期っていつ?と不安ですよね。

赤ちゃんの成長は個人差があるので正確な時期を言い切るのは難しいのですが、おかゆや野菜を食べた赤ちゃんのうんちの状態から消化具合を判断したり、機嫌の良さ皮膚の様子をよく観察して、徐々に進めていきます。

離乳食でのおススメのタンパク質の進め方

タンパク質のスタート時期

離乳食開始は、早めの赤ちゃんだと月齢5ヶ月、遅めだと8カ月頃と時期に個人差がありますが、タンパク質を与えるのは、10倍粥や野菜のペーストに慣れて上手にゴックンできるようになった時期、つまりスタートから1ヶ月後が目安です。

うんちの状態もよく見てあげましょう。離乳食初期はもともと水っぽいうんちではありますが、野菜のペーストが消化しきれずそのまま出てきていませんか?ひどい下痢をしていませんか?

赤ちゃんのうんちは消化のバロメータですので、うまくまだ野菜が消化できていないようなら、もう1週様子を見ましょう。

タンパク質の与え方

おかゆ、野菜1~2種類、タンパク質1種類がメニューの基本になります。タンパク質を増やすときは、おかゆや野菜の量を最初は減らして、全体量が前日と同じくらいになるようにしてくださいね。

タンパク質を試すときは、必ず慣れている食材と合わせて与えましょう。万が一アレルギーが起きても、反応を起こした食材を特定しやすいためです。

また時間は、かかりつけの小児科の診療日、特に午前中がおススメです。体調に変化があったとき、午後すぐ診察してもらえるので安心ですね。

 

離乳食で初めてのタンパク質には豆腐がおススメ!

離乳食初期、食べる練習を始めたばかりの赤ちゃんにおススメのタンパク質は、豆腐です。なんといっても、つるんとした喉ごしや柔らかさ、クセの無さなどの食べ安さで、豆腐が好きな赤ちゃんは多いんです。

豆腐は赤ちゃんでも消化しやすい上に、カルシウム、ビタミンE、鉄など栄養満点!また、加工しやすく、いつでも手に入る、そして安い、そんなお手軽な豆腐は忙しいママにとってもとても嬉しい食材ですね。

 

豆腐は柔らかい絹ごしがおススメです。必ず加熱しましょう。加熱すると、アレルゲンが軽減することが分かっています。また、殺菌・さらに消化も良くなりいいことづくめです。

お湯でゆでても、レンジ加熱でもOKです。加熱しすぎると固くなったり、レンジでは飛び散ったりするので気を付けてくださいね。

離乳食で豆腐に慣れたら、次のタンパク質はしらすにチャレンジ!

豆腐に慣れたら、次の食材はしらすがおススメです。骨も気にしなくても良いしらすは、調理も簡単で、カルシウム・鉄・ビタミンDなど栄養も豊富なのが嬉しいですね。

しらすは塩分が赤ちゃんには強すぎるので、離乳食中期までは塩抜きが大切です。塩抜きをしたしらすは裏ごしし、白湯などで水分を足しましょう。

 

しらす、といっても乾燥しているちりめんじゃこは硬すぎるので、離乳食では使えません。生か釜揚げしらすを熱湯で1分ほどゆでて塩抜きして与えましょう。

しらすが食べられるようになったら、同じ白身魚のカレイやサケ、鯛にトライしてみましょう。ただし、白身魚の中でもタラはアレルギーを起こしやすいので、離乳食初期は避けた方が無難です。

離乳食でタンパク質を進めるときの与える量の目安は?

他の食材同様、1さじから始めましょう。初期から食べられる、とは言ってもやはり豆腐やしらすでアレルギー反応が出る赤ちゃんはいますし、大量に与えることで過剰摂取によるアレルギーを起こす子もいます。

食べられたから、といってドンドン与えたりせず、ゆっくり量を守ってくださいね。

 

1さじを1週間続けてみて、問題が無かったら翌週から2さじ、翌々週は3さじと増やしていきます。タンパク質スタートから1ヶ月後には5グラムが目安です。

その後は赤ちゃんの食欲次第ですが離乳食初期は、魚10グラム、豆腐30グラムまで増やしてもOKです。

 

アレルギーと聞くと怖くて進めるのを躊躇しがちですが、タンパク質は赤ちゃんの体の発達に大切な栄養源でもあります。与える時期や目安、手順をきちんと守れば、赤ちゃんに「おいしい!」体験を増やしてあげられます。ぜひタンパク質をむやみに避けず、トライしてみてくださいね。

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