離乳食をスタートすると、赤ちゃんのうんちも今までとは違い、回数も形状も色も変わってきます。初めての変化に、これって正常なうんち?それとも病気?と不安になりますよね。
離乳食初期、赤ちゃんの健康状態をうんちの色で判断するポイントをまとめてみました!
離乳食初期からうんちの色が変わるのはなぜ?
今まで口にするものはほぼ無菌状態だった赤ちゃんですが、離乳食がスタートするようになると、食べ物と一緒に細菌も取り込むようになります。
胃酸は入ってきたバイ菌を殺しますが、その菌の死骸が腸で発酵・腐敗することで、赤ちゃんのうんちは、色はもちろん、臭いも固さも大人に近づいていきます。
けれどまだまだ消化器官は未発達。離乳食の食材が完全に消化しきれず、そのまま離乳食の色がうんちとして出てきてしまうこともたびたびあるのです。
そして、赤ちゃんのうんちは健康のバロメーターでもあります。色から分かる赤ちゃんの病気のサインを見逃さないよう、日ごろからチェックしておくことが大切です。
うんちの色<黄色・黄土色(おうどいろ)・深緑色>
今まで母乳やミルクだけのときのうんちは、黄色~黄土色、深緑色がほとんどです。離乳食が始まっても、この色が続くことがあります。
離乳食初期はまだまだ食べる量が少ないもの。色が変わらなくても心配しないで。
うんちの色<茶色>
茶色は正常なうんちの色です。離乳食初期には、しっかりした茶色ではなく、薄い茶色や黄色がかった茶色のことが多いです。
うんちの色<赤色>
セーフの場合
ところどころ点々や糸くず状に赤いものがうんちに交じっている場合は、まずは様子を見ましょう。
・離乳食にトマトのペーストなど、赤系の食材を与えたときは、食材がそのまま出ているため心配なし。
・赤ちゃんが便秘気味で、うんちを出すときに腸や肛門を傷つけて出血してしまった場合、うんちに血が混じることがある。うんちのとき毎回でなければ様子を見て。
NGの場合
うんちが全体が赤かったり、イチゴジャムのようにツブツブが混じっていたら、すぐ病院を受診しましょう。
・腸炎の可能性・・・病原性大腸菌(O157)・サルモネラ菌など、細菌に感染しており、腸内で出血している。
・腸重積症の可能性・・・腸の一部が腸の中にもぐり込んでしまう病気。血便の他に、腹痛、嘔吐、急に激しく泣く、などの症状も。
うんちの色<黒色>
セーフの場合
深緑に近いような黒の場合が多いですが、まず離乳食の食材を思い出してみて。
・離乳食にひじきや海苔などの黒系、もしくはほうれん草のペーストなど緑系の食材を与えたときは、食材がそのまま出ているため心配なし。
・赤ちゃんが便秘気味で、うんちが酸化して黒くなることがある。うんちのとき毎回でなければ様子を見て。
NGの場合
うんちが全体が真っ黒なときは要注意。腸や肛門よりもっと上の、胃や十二指腸などの消化器系で出血している可能性があるのですぐ病院へ。
うんちの色<白色>
セーフの場合
うんちに白いツブツブが見えるのは正常なうんちなので心配なし。
また、離乳食にチーズやヨーグルトといった乳製品を与え過ぎた場合、消化不良でそのままうんちとして出てきてしまう。乳製品を控えておさまれば問題なし。
NGの場合
・ロタウイルスに感染している可能性がある。酸っぱい臭いも特徴。高熱・嘔吐の症状も伴い、脱水症状の危険があるのですぐに病院を受診。
・先天性胆道閉鎖症という病気の場合、白または灰色のうんちが出る。命の危険があるので早急に病院へ。
いろいろなうんちの色を紹介しましたが、離乳食初期は口にした食材がそのまま出てしまうことが珍しくありません。離乳食のメニューを毎日メモしておくと、うんちが出てから「離乳食のせい?病気?」と慌てずに済みますね。
また、うんちの色が心配でお医者さんを受診する場合、どんな食事をしたかを必ず聞かれます。きちんと説明するためにも、ぜひメニューを日ごろからメモするクセをつけましょう。
セーフなうんちの色、となっていても、発熱・下痢・嘔吐など、赤ちゃんの体調と合わせて判断してみてくださいね。元気なときと様子が違うと感じた場合は、早めに病院を受診してください。