離乳食の量の「さじ」についての疑問はこれでバッチリ!1さじとは?さじに換算したら?

離乳食に関すること

離乳食では、量の表示の手段として、よく「1さじ」が使われていますよね。

この「1さじ」って、いったいどのさじのことを指しているのでしょうか?

また、離乳食の量を「さじ」に換算したらどうなるの?…という声も。

今回の記事では、離乳食の量に使われる「さじ」についての疑問を解決していきたいと思います。

離乳食の量の表現に使われる1さじとは?

離乳食を始める場合、本を見たりネットで検索したりして作ることが多いのではないかと思います。

そこで疑問に思ってしまうのは、離乳食の量の表示に使われている「1さじ」についてです。

この「1さじ」とは、小さじ1のことなのでしょうか?

それとも、離乳食用スプーンの1さじのことを言っているのでしょうか?

このような疑問を持つママが多いようなのです。

 

そこで、いろいろ調べてみました。

辿り着いたのは、厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)』

それにはなんと、「離乳食用のスプーン」と明記されていたのです。

『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)』の32ページには「新しい食品を始める時には離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしていく。」とあります。

⇒ 厚生労働省/授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)

 

この資料を見る限りでは、今の厚生労働省の指針においては、1さじとは離乳食用スプーン1さじということになるのでしょう。

 

離乳食の量の1さじ…情報によって表現が違ってる

しかしながら、離乳食の本やネットの情報、栄養士さんからの指導によっては、1さじを小さじ1とするものもあり、情報はまちまちです。

ですので、多くのママさんが迷ってしまったり、疑問に思ってしまうのは当然のことだと思うんです。

 

厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)』が発表されたのは、今年であってごく最近のこと。

それ以前の、厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド』を見てみると、1さじとはなっていますが、何の「さじ」かは明記されていないんです。

ですので、厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)』を意識しない限り、離乳食本や栄養士さんの指導の多くが「小さじ1」である可能性が高いのではないかと思われます。

 

ずいぶん前になってしまいますが、我が子の離乳食の時は、1さじは小さじと育児本に書いてあったので、小さじ1から進めていきました。

確か、離乳食用スプーンで4~5回に分けて食べさせた記憶があります。

それで、我が子も問題ありませんでしたし、多くのお赤ちゃんが大丈夫だったのだと思うんです。

内臓が未熟だということとアレルギー対策のことを考えて、とにかく、初めはごく少量からという意味だと思うので、あまり神経質になる必要はないのかなと思います。

 

離乳食の量をさじに換算すると

ママたちのなかには、離乳食の量をグラムから小さじ・大さじで換算してほしいとの要望もあるようです。

しかし、いろいろ調べてみましたが、同じ小さじ・大さじでも食材によって重さが違ってくるので、あらゆる食材を「さじ」で表示するのは難しそうなんです。

確実な量を知りたい場合は、1度計量することをおススメします。

わかる範囲内で、さじに換算した1食当たりのだいたいの目安量を、月齢ごとにまとめてみました。

 

〈各1さじの容量〉

  • 離乳食用のスプーン1さじ=2cc
  • 小さじ(計量スプーン小)=5cc=10倍がゆ5g程度
  • 大さじ(計量スプーン大)=15cc

 

離乳食初期(生後5~6か月頃)の1食当たりの目安量

最初離乳食用スプーン1さじから、徐々に増やしていきます。

離乳食を初めて1か月後くらいには、10倍がゆ小さじ5~6くらい、野菜類離乳食用スプーン3さじくらい、たんぱく質類離乳食用スプーン1さじくらい。

離乳食初期が終わる頃の食事1回の目安量は、10倍がゆ大さじ3くらい、野菜・果物類大さじ1くらい、たんぱく質類小さじ2くらい

離乳食中期(生後7~8か月頃)の1食当たりの目安量

7倍がゆ50gから80gくらい(大さじ3~大さじ5くらい)

野菜類20gから30gくらい(大さじ1~大さじ2くらい)

たんぱく質類10gから15gくらい(小さじ2~小さじ3くらい)

たんぱく質類の目安量(いずれか1種類を与える場合の量ですので、併用する場合は量の調整をして下さい。)

  • 魚…10g→15g
  • 肉…10g→15g
  • 豆腐…30g→40g(大さじ2~大さじ3くらい)
  • 卵…卵黄耳かき1さじ→卵黄1個→卵白耳かき1さじ→全卵1/3個
  • 乳製品…50g→70g(大さじ3~大さじ4くらい)

離乳食後期(生後9~11か月頃)の1食当たりの目安量

5倍がゆ90gくらいから軟飯80gくらい(こども茶碗軽く1杯くらい)

野菜類30gから40gくらい(大さじ2~大さじ3くらい)

たんぱく質類15gくらい(大さじ1くらい

たんぱく質類の目安量(いずれか1種類を与える場合の量ですので、併用する場合は量の調整をして下さい。)

  • 魚…15g
  • 肉…15g
  • 豆腐…40g→45g
  • 卵…全卵1/3個→1/2個
  • 乳製品…70g→80g

離乳食完了期(生後12~18か月頃)の1食当たりの目安量

軟飯90gくらいからごはん80gくらい(こども茶碗1杯くらい)

野菜類40gから50g

たんぱく質類15gから20gくらい

たんぱく質類の目安量(いずれか1種類を与える場合の量ですので、併用する場合は量の調整をして下さい。)

  • 魚…15g→20g
  • 肉…15g→20g
  • 豆腐…45g→55g
  • 卵…全卵1/2個→2/3個
  • 乳製品…80g→100g

離乳食の1食当たりの目安量

大さじ1を5gとして換算して出してみましたが、大さじ1の重さは食材によって違います

繰り返しになりますが、正確なところはやはり計量してみるのがよいかと思います。

 

 

このように離乳食のだいたいの目安量を載せてみましたが、赤ちゃんによって食べる量はまちまちです。

また、その日によっても、月齢によっても、食べたり食べなかったり。

上記の量はあくまでも離乳食の準備をするための目安で、この量をキッカリ食べなければならないということではありません

目安通りに食べる赤ちゃんはまずいないと考えてよいと思うんです。

ですので、量に関してはあまり神経質にならずに、楽しい離乳食になることを第一に考えて進めていってほしいと思います。

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