ほとんどの赤ちゃんの離乳食デビューは、生後5~6か月頃に、10倍粥1さじを与えることから始まります。
しかし、10倍粥を食べるようになると、便秘になりやすい赤ちゃんが多いようですね。
そこで今回は、離乳食の10倍粥と便秘の関係についてお伝えしていきたいと思います。
離乳食で10倍粥を与えたら便秘に!
生後5~6か月頃になって、赤ちゃんから離乳食開始のサインが見られるようになったら、待ちに待った離乳食タイムのスタートですね。
ママも、赤ちゃんへの最初の一口を与えるのに、もうドキドキです!!
その一口を食べてくれる赤ちゃんの姿を見たら、もうめっちゃ感動で嬉しいですね♡♡
私も、初めて離乳食を食べさせた時は、感動でしたよ。
しかし、今まで母乳やミルクの時は、排便がスムーズだった赤ちゃんが、10倍粥を与えたとたんに便秘になってしまう場合もあるようです。
離乳食を始めたばかりの時期は、腸の機能が未発達だったり、いきむ力が弱かったり、ミルクや母乳の飲みが落ちて便の水分量が不足したりします。
また、10倍粥などの消化の良い食べ物ばかりを食べているので、便の元となる成分が少ないために、便秘がちになってしまうんです。
赤ちゃんの便秘が続いたとしても、排便はまだまだ不安定なので、機嫌がよく元気であれば、過剰な心配をする必要はありません。
しかし、次のような症状があったら、小児科を受診しましょう。
- 嘔吐や下痢を繰り返したり、血便が出たりする。
- お腹がパンパンに張っていたり、硬かったりする。
- 顔色や機嫌が悪い、または元気がない。
- 1週間以上の便秘が何度も続く。
離乳食で便秘になったら10倍粥の他の食材でカバーしたほうがよい?
便秘改善に効くものというと、ヨーグルトや野菜ジュース、リンゴ、バナナ、さつまいもを思い浮かべますよね。
また、玄米も便秘によいと、聞いたことがあります。
この便秘解消によいといった食材ですが、大人にとってはよいものであっても、離乳食に与えてよいかというと、そうではありません。
10倍粥を食べている離乳食スタート時期は、食べられる他の食材が決まっています。
その月齢に沿って、きちんと段階を経て、食べさせてよい食材を食べさせるようにしてくださいね。
そのうえで、サツマイモのペーストや、リンゴのすりおろし、バナナなどを食べさせると、便秘解消が期待できます。
ヨーグルトは、中期になってから。
玄米の10倍粥は消化が悪いので、離乳食には不向きかもしれませんね。
野菜ジュースは、赤ちゃんが甘味を覚えてしまうので、与えない方がよいでしょう。
便秘の原因になる水分不足は、白湯や麦茶でフォローするとよいです。
赤ちゃんが便秘になると、ママは心配になってしまうと思いますが、焦って月齢に合わない食材は与えないようにしましょう。
10倍粥を与えて便秘になったら離乳食は続けるべき?
赤ちゃんが10倍粥を食べ始めて、便秘になってしまうと、離乳食をどうするか迷われてしまうと思います。
このまま、離乳食続けて大丈夫なのかしら?なんて思っちゃいますよね。
離乳食を始めたことで便秘になったとしても、特別症状がなければ中断する必要はないと思います。
赤ちゃんは、いずれは、母乳やミルクからではなく、食べ物から栄養を摂るようになります。
離乳食は、そのための食べる練習ですし、お腹も食べ物が入ってくることに、だんだんと慣れていかなくてはなりませんね。
母乳やミルク以外の食べ物にお腹が慣れてくると、排便も安定してくると思います。
離乳食を中断したりせずに、そのまま続けましょう。
また、離乳食初期の頃には便秘にならなかったけど、10倍粥から7倍粥にしたら、便秘になったという赤ちゃんもいるようです。
ママは、そうなってしまうと、10倍粥に戻した方がいいかしら?なんて、迷ってしまうかもしれません。
でも、赤ちゃんがせっかく上手にモグモグできるのに、10倍粥に戻すのはもったいないですよね。
10倍粥に戻すよりも、7倍粥のままで食物繊維が多く含まれたものをプラスしたり、白湯や麦茶で十分に水分を摂ったりして、だんだん硬い食べ物にお腹が慣れるようにしていった方がよいと思います。
いずれにしろ、前述したように、嘔吐や血便、赤ちゃんの顔色や機嫌が悪いなど、症状があったら小児科を受診して、離乳食についても支持を仰いでくださいね。
離乳食の10倍粥で便秘になった時の解消法
離乳食で、10倍粥を食べさて便秘になった場合の解消法をまとめました。
離乳食の内容を見直す
離乳食に食物繊維の多く含まれた食材をプラスしましょう。
あくまで食べられるようになってからですが、サツマイモのペーストや、リンゴのすりおろし、バナナなどは、便秘解消が期待できる食材です。
水分を摂る
母乳やミルクが減ってしまった分の水分を、白湯や麦茶で補うようにするとよいですね。
生活リズムを整える
離乳食や起床、寝かしつけは、なるべく決まった時間にするなど生活リズムを整えましょう。
規則正しい生活を送ることで、排便リズムをコントロールしている自律神経の働きを整える効果が期待できます。
身体を動かす
よく動くことも便秘予防につながります。
赤ちゃんの両足をもって、自転車漕ぎのイメージで交互に動かす運動をしてあげましょう。
ハイハイやつたい歩きができるようになったら、危険がないように部屋を整えて、赤ちゃんがたくさん動けるようにしてあげてくださいね。
ちなみに、我が家で実践していたことは、生活リズムを整えたことと、部屋を片付けて赤ちゃんが思い存分動けるようにしてあげたことです。
おかげで、便秘知らずの赤ちゃんでした。
お腹のマッサージ
おへその周りを「の」の字を描くようにゆっくりとさすってあげても、効果があると思います。
肛門を刺激する
綿棒にベビーオイルやワセリンを塗って、赤ちゃんの肛門に1cmほど入れ、ゆっくりと優しく出口を広げるイメージで10秒ほど動かします。
くれぐれも強く刺激し過ぎないように注意してください。
離乳食初めの10倍粥を食べる時期の赤ちゃんの便秘は、機嫌がよく元気であれば、特に心配はなさそうですね。
しかし、赤ちゃんの様子がいつもと違うようであれば、小児科を受診しましょう。
10倍粥を食べさせる時期って、離乳食を作るのも与えるのも、赤ちゃんの排便も、ママはドキドキの連続です。
そんな中でも、難しいかもしれませんが、生活リズムを整えて、水分を摂って、たくさん身体を動かすようにしてあげることが、赤ちゃんの快便につながるのではないかと思うんです。
いいウンチがスムーズに出ますように!