便秘解消には、よくヨーグルトが効くといわれています。
発酵食品であるヨーグルトは、赤ちゃんの便秘解消にも効果があるのでしょうか?
今回の記事では、離乳食時期の赤ちゃんの便秘とヨーグルトに関する気になる疑問を、徹底解説していきます。
離乳食で食べさせるヨーグルト!便秘解消の効果はある?
離乳食中期(生後7~8か月頃)から食べさせることができるヨーグルト。
ヨーグルトは、たんぱく質やカルシウムが豊富に含まれていて、消化・吸収の良い発酵食品です。
赤ちゃんにとっても、口当たりが良くて食べやすいですね。
また、離乳食として簡単に出せる食材なので、ママも重宝しちゃいます。
便秘解消のためには、穀類・いも類をしっかり食べて、食事のかさを増やすこと。
それに加え、便を柔らかくしたり、便のかさを増やし腸を刺激したり、腸を活発に動かしたりする食材を使うことも大切です。
腸を活発にする食材は、ヨーグルト、納豆、玉ねぎ、油脂、オリゴ糖など。
ヨーグルト、バッチリ入ってますね。
ヨーグルトを食べることは、便秘解消の効果が期待できるといってよいでしょう。
しかし、善玉菌の代表格である乳酸菌が含まれているヨーグルトですが、便秘が改善されるためには、ヨーグルトの他に善玉菌のエサとなる食物繊維なども必要になってくるんです。
そのため、便を柔らかくする食物繊維の多い食材である、さつまいも、バナナ、リンゴ、みかん、人参なども一緒に摂ると効果的でしょう。
さらに、便のかさを増やして腸を刺激する食材は、じゃがいも、かぼちゃ、大根、キャベツ、ブロッコリーなどですのでこちらも一緒に。
要は、便秘解消には、ヨーグルトを含めていろいろな食材を食べた方がよいということなのですね。
赤ちゃんの便秘解消には、離乳食の内容を見直すことも大切ですが、生活リズムを整えることや、身体を動かすこと、水分を十分に摂ることも重要です。
それぞれのご家庭に合ったやり方でよいと思いますが、なるべく決まった時間に寝起きをさせたり、食事を与えたりしましょう。
また、飲みが悪くなった母乳やミルクの代わりの水分補給を、白湯や麦茶でフォローしてあげて。
さらに、身体を積極的に動かすようにしてあげると効果抜群ですよ。
それから、お腹をマッサージしてあげたり、肛門を綿棒で刺激してあげたりするのも効果があります。
赤ちゃんの便秘の対処法について詳しく載っている記事もありますので、こちらも参考になさってくださいね。
⇒ 離乳食の10倍粥で赤ちゃんの便秘に悩んでるママ必見!10倍粥と便秘の関係を徹底解説
離乳食で便秘解消に効くヨーグルト!食べさせる際の注意点
便秘解消の効果があるといわれるヨーグルトですが、赤ちゃんに毎日あげても大丈夫なのでしょうか?
アレルギーの心配や食べさせる量なども気になるところですね。
離乳食でヨーグルトは毎日食べさせてもいい?
ヨーグルトのような乳製品は、消化に負担がかかりやすいので、毎日ではなく2~3日に1回程度から、赤ちゃんの様子を見ながら与えていきましょう。
慣れてきて赤ちゃんが大丈夫そうだったら、毎日あげても大丈夫だと思います。
ただし、1度にたくさん食べさせすぎたり、たんぱく質の目安量を超えないように。
それから、加糖のものは控えた方がよいでしょう。
我が家の長女には、手っ取り早かったので、ついつい毎日ヨーグルトあげていました。
最初はパクパク食べていたのですが、特別アレルギーがあったというわけでもなく、ある日突然食べなくなってしまいました。
やり過ぎて飽きてしまったのかなあと、反省でした。
ヨーグルトをあげる時にはアレルギーに注意!
離乳食で、ほとんどの赤ちゃんがヨーグルトを食べられるようになるのは中期頃から。
赤ちゃんによっては、ヨーグルトでアレルギーを発症する場合もあります。
初めて与える場合は、必ず小さじ1杯から徐々に増やしていきましょう。
万が一、アレルギーの症状が出た場合を考慮して、初めて食べさせる際は他の食材と混ぜないように。
また、平日の午前中など、すぐに病院で対処してもらえる時間帯に食べさせるようにするとよいですね。
アレルギーの症状、たとえば、蕁麻疹が出たり下痢になったりした場合は、注意して様子をみてあげて、症状によっては病院を受診してください。
アレルギーに関しての記事もありますので、よかったら参考になさってください。
⇒ 離乳食後のこの症状の出方ってアレルギー?アレルギーの症例と見極めの難しさ
⇒ 離乳食でアレルギーの疑いがある場合の受診の目安4レベルまとめ!
離乳食でのヨーグルトの量は?
お手軽なヨーグルトは、ついつい離乳食に出しがちな食材だと思います。
手軽にたんぱく質を摂ることができて、忙しいママには便利に使うことができる食材ですが、1回にどのくらいの量を食べさせればよいのでしょうか。
赤ちゃんに必要なたんぱく質を、乳製品のみで摂る場合の1回あたりの目安量は、7~8か月頃で50~70g、9~11か月頃で80g、1歳~1歳6か月頃で100gです。
ですが、大豆製品やお魚、お肉などの他のたんぱく質も取り入れることも必要ですので、たんぱく質をヨーグルトのみで摂るわけにもいかないですね。
また、たんぱく質の摂り過ぎは、赤ちゃんの臓器にも負担がかかります。
ですので、上記の量の半分を目安にするとよいでしょう。
*7~8か月頃で約20~30g、9~11か月頃で約40g、1歳~1歳6か月頃で約50g
残りのたんぱく質量の分は、大豆類、魚、肉で摂ると理想的ですね。
毎回でなければ、ヨーグルトのみで1回あたりのたんぱく質を摂ってもよいと思うんですよ。
でもなるべくは、他のたんぱく質とも組み合わせて、1回に摂るたんぱく質の量に調整して赤ちゃんに食べさせてほしいなと思います。
1食当たりのたんぱく質類の目安量
注)いずれか1種類を与える場合の量ですので、併用する場合は量の調整を
離乳食中期(生後7~8か月頃)
- 魚…10g→15g
- 肉…10g→15g
- 豆腐…30g→40g
- 卵…卵黄耳かき1さじ→卵黄1個→卵白耳かき1さじ→全卵1/3個
- 乳製品…50g→70g
離乳食後期(生後9~11か月頃)
- 魚…15g
- 肉…15g
- 豆腐…40g→45g
- 卵…全卵1/3個→1/2個
- 乳製品…70g→80g
離乳食完了期(生後12~18か月頃)
- 魚…15g→20g
- 肉…15g→20g
- 豆腐…45g→55g
- 卵…全卵1/2個→2/3個
- 乳製品…80g→100g
月齢ごとのたんぱく質の1回の摂取量については、こちらの記事も参考になさってください。
⇒ 離乳食の量を上限以上に与える影響とは?月齢ごとの目安量と与え過ぎのリスクと対処法
便秘解消が期待できる離乳食で使えるおススメのヨーグルト
スーパーに陳列させているたくさんの種類のヨーグルト。
赤ちゃんに食べさせるヨーグルトは、何を選んでよいか迷ってしまいますよね。
離乳食で使うヨーグルトは、無糖でプレーンタイプ、できれば生乳100%のものがよいでしょう。
赤ちゃんにおススメのヨーグルトを何点かご紹介します。
小岩井生乳100%ヨーグルト(小岩井乳業)
生乳だけをじっくりと発酵させた酸味の少ないなめらかなプレーンヨーグルト。
生きたビフィズス菌が腸内環境を改善して、お腹の調子を整える効果があるといわれています。
酸味が苦手な赤ちゃんにもおススメです。
ナチュレ恵(雪印メグミルク)
このヨーグルトには、母乳と同じ成分であり、整腸作用を促すガラクトオリゴ糖、小腸に定着して内臓脂肪を減少させるガセリ菌SP株、大腸の環境を整えるビフィズス菌が含まれています。
酸味がわずかに感じられますが、フルーツとあえて食べさせるとちょうどよい甘さになります。
明治ブルガリアヨーグルト(明治)
日本で最も伝統があり、定番のヨーグルトとも言えます。
本場ブルガリアのLB81乳酸菌と良質な乳原料のみで作られていて、整腸作用があることが認められています。
スーパーでは特売品になったりと購入しやすいですし、パパやママも食べる場合は赤ちゃんとのシェアもよいですね。
ダノンBIOプレーン(ダノン)
大容量のヨーグルトを食べきれないというご家庭には、小分けタイプのものが助かりますね。
また、カップのまま食べることができますし、持ち運びにも便利です。
生きて腸まで届くといわれるビフィズス菌BE80が配合さています。
クリーミーな口当たりで、赤ちゃんでも食べやすいヨーグルトです。
ただし、原材料にゼラチンが含まれているので、1歳過ぎてから与えた方が無難かなと思います。
豆乳グルト(マルサン)
100%の豆乳に植物由来の乳酸菌(TUA4408L)が、原材料として使われています。
乳成分不使用ですので、ヨーグルトのアレルギーを持っている赤ちゃんにはよいと思います。
アレルギーをお持ちの赤ちゃんには、念のため、主治医の先生に食べてよいかを確認してから与えてくださいね。
ちなみに、ヨーグルトアレルギーだったり、ヨーグルトでは便秘が解消されない場合は、「本物の味噌で作った味噌汁」がおススメとの記事を見つけました。
こちらも参考にされるとよいかもしれませんね。
手作りのヨーグルト
カスピ海ヨーグルトや、ケフィアヨーグルトのような、牛乳から作る手作りのヨーグルトもおススメです。
市販されているプレーンヨーグルトより酸味が少なくて、赤ちゃんは食べやすいと思います。
手作りだと劣化しやすいので、できれば毎日作り替えるとよいですね。
赤ちゃんがヨーグルトを食べられるようになると、便秘解消に効く食材が増えますね。
ヨーグルトは手軽に食べられる上に、ママと一緒に食べると、赤ちゃんは同じものを食べてるという気持ちになって、嬉しいと思いますよ。
手軽で、便秘解消にも効果があるヨーグルト、ぜひ活用してみてくださいね。