とてもジューシーで甘酸っぱいデコポン。
柑橘類の中では比較的食べやすいデコポンですが、離乳食で与えることによって便秘改善になるのでしょうか?
今回の記事では、離乳食でデコポンを与える際の疑問について調べました。
離乳食でデコポンを食べさせると便秘解消になる?
柑橘類の中でもダントツに甘いデコポン。
頭の部分がポコッと出ていて、ユニークな形がまた印象的ですね。
1個当たり100円程度で売られていることも多く、比較的購入しやすい果物だと思います。
デコポンとは、ミカンの仲間で、もともとは「不知火(しらぬい)」という柑橘。
デコポンは、熊本県果実連が商標登録したもので、日本園芸農業連傘下の農協だけが使用できる名称なんです。
不知火の中でも、「糖度13度以上・酸度1度以下」という非常に高い品質基準をクリアしたものだけが、デコポンという名前で流通されます。
なので、デコポンは選りすぐりの甘い柑橘なんですね。
デコポンには、ミカンの1.6倍ものビタミンCが含まれていて、食物繊維も豊富です。
リンゴやミカンなどに多く含まれる食物繊維の一種でもあるペクチンが、デコポンにも含まれています。
ペクチンは、整腸作用からの便秘解消の効果があり、便通を良くするといわれています。
ですので、離乳食でデコポンを赤ちゃんに与えることは、便秘解消の手助けとなることが期待されるでしょう。
便秘解消とされるデコポン!離乳食で与える時期と量は?
便秘解消の効果があるといわれるデコポンですが、離乳食としてはいつから食べさせてよいのか、どれくらい食べさせてよいのかが、気になるところですよね。
また、糖分の摂りすぎや、アレルギー、消化についても心配なのではないでしょうか。
デコポンはいつから食べさせていい?
まず、デコポンはいつから離乳食として赤ちゃんに食べさせられるのでしょうか。
調べたところ、赤ちゃんにおススメの果物と、離乳食で食べさせてもよい時期をまとめた記事がありました。
小夏は、ミカン以外の大きめの柑橘類ということなので、デコポンはこれに該当するのではないかと思います。
ですので、生後5~6か月頃から離乳食で食べさせてもよいでしょう。
離乳食がスタートして1週間ほど経って、10倍粥に慣れた頃からがよいかもしれませんね。
参考記事
⇒ 【初めてでも安心】離乳食の果物デビューガイド!食材一覧や加熱&冷凍テクを紹介
デコポンを食べさせる量は?
次に、デコポンを赤ちゃんに食べさせるのは、どれくらいの量から始めればよいのでしょうか。
赤ちゃんにデコポンを初めて与える場合は、必ず小さじ1杯から徐々に増やしていきましょう。
デコポンや桃、キウイなどの果物で、まれにアレルギーを発症する場合があります。
万が一、アレルギーの症状が出た場合を考慮して、初めて食べさせる際は他の食材と混ぜないように。
また、平日の午前中など、すぐに病院で対処してもらえる時間帯に食べさせるようにするとよいですね。
口の周りや口の中、舌、唇が赤く腫れたり、または下痢になったりした場合は、注意して様子をみてあげて、症状によっては病院を受診してください。
糖分の摂りすぎに関しては、デコポンそのものを食べさせるのであれば、それほど心配ありません。
しかし、甘味のある果物はおかずのメインではありませんし、癖にもなりやすいので、量と回数は多くならないように。
砂糖が多く使われている市販のゼリーなどは、特に与え過ぎないように注意しましょう。
デコポンを与える量としては、その月齢で食べさせる「野菜・果物の1回の目安量」の1/3~1/2程度と考えてあげるとよいと思います。
- 中期(7~8か月頃)…10g以下程度(1房くらい)
- 後期(9~11か月頃)…10g~15g程度(1房~2房くらい)
- 完了期(1歳~1歳半頃)…20g~30g程度(2~3房くらい)
- 幼児期(1歳半~2歳頃)…40g程度(3~4房くらい)
甘みがあって美味しい果物は、赤ちゃんによっては喜んでパクパク食べちゃう子もいそうですね。
しかし、赤ちゃんの1日のミカンの摂取目安量は、完了期で1/2くらいまでといわれてますので、デコポンだったら、1/4程度くらいにとどめておくのがよいかもしれません。
デコポンの与え方と便秘解消離乳食レシピ
便秘解消によいとされるデコポンですが、赤ちゃんにはどのようにして食べさせればよいのでしょうか。
離乳食初期(5~6か月頃)
生後5~6か月頃の赤ちゃんには、デコポンの薄皮と白いすじ、種を取り除いてから、果汁をしぼって与えるとよいでしょう。
薄皮とすじは、赤ちゃんには噛み切るのが難しいですし、消化もしづらいので、丁寧にとってあげてくださいね。
絞る際は、絞り器でもよいですし、お茶パックに入れて絞ってもよいです。
スプーンの背でつぶして、その果汁を使うと楽チンかもしれないです。
果汁は、そのままあげることもできますが、最初は加熱したほうがよいかなと思います。
加熱することで、甘みが増す、柔らかくなって食べやすい、食中毒やアレルギー対策、といったメリットがあります。
柑橘類の酸味は赤ちゃんにとっては刺激的です。
酸味が苦手な赤ちゃんもいるので、無理に与える必要はありません。
また、にんじんやさつまいもなどの甘みのある野菜と合わせると食べやすくなります。
デコポンの果汁
- 絞ったデコポンの果汁…適量
- お湯…適量
デコポンの果汁を同量のお湯で薄める。
初めのうちは、果汁を耐熱容器に入れ、ふんわりラップをかけ、レンジで(600W)で約10秒加熱してから。
離乳食中期(7~8か月頃)
生後7~8か月頃になると、歯茎や舌でつぶして食べるようになってきます。
薄皮とすじと種を除いて、果実をスプーンやフォークで軽くつぶしてから与えます。
離乳食後期(9~11か月頃)
生後9~11か月頃には、噛む力が少しずつついてきます。
また、手づかみ食べをするようになる赤ちゃんも。
薄皮とすじと種を除いて、食べやすい大きさに切ってから与えましょう。
デコポンのきな粉ヨーグルトがけ
- デコポン…2房
- ヨーグルト…大さじ2
- きな粉…小さじ1
薄皮を剥いて赤ちゃんに合わせた大きさに切ったデコポンに、ヨーグルトときな粉をかける。
離乳食完了期(12~18か月頃)
この時期には、形のある食べ物を噛みつぶすことができるようになってきます。
薄皮とすじと種は、まだ取り除いてあげた方がよいでしょう。
離乳食後期よりも大きめに切ってあげてもよいですね。
ただし、丸呑みしないように注意して見てあげてください。
赤ちゃんの便秘解消に効果があって、柑橘類の中では比較的甘いデコポン。
時期的にも、ミカンが終わった頃にちょうど出回るので重宝しそうです。
柑橘類を一人でパクパク食べる赤ちゃんの姿って可愛いですよね~!
くれぐれも食べ過ぎにはご注意くださいね。