離乳食でのえびの上手な進め方~えびアレルギーで苦しまないために~

離乳食に関すること

離乳食で色々な食べ物を経験させてあげたいと思うのは親心ですね。でも食材によって、取り扱いを誤ると赤ちゃんをアレルギーの危険にさらしてしまうこともあるんです。

そんなアレルゲン食材の中でも今回は「えび」についてまとめてみました。

離乳食でえびを取り入れる時期はいつがいい?

栄養価も高く、縁起も良いえびは大人用のメニューでは重宝される食材で、お祝い事やイベントなどによく見かける食材ですよね。

でもこと離乳食においては“アレルギーの可能性”があるので、えびは慎重に進める食材の一つになります。

えびは「甲殻類アレルギー」を引き起こすアレルゲンが含まれています。

甲殻類アレルギーとは、皮膚が赤く腫れたり蕁麻疹症状、嘔吐下痢、呼吸困難などを引き起こし、時には命の危険も伴います。

もし、えびを離乳食で与える場合は、完了期以降(1歳半から2歳)が良いとされています。

離乳食でえびを与えるときの量はどのくらい?

まず初めてえびを与えるときは、必ず少量ずつ、様子を見ながら与えるようにしましょう。

タコやイカですでに症状が出たことがある場合や、えびアレルギーの人が身近にいる場合は特に要注意です。

こういったアレルギーがある場合は、無理にえびを与える必要もありません。

また、完了期以降の目安量は、約15~20gほどと言われています。

離乳食でエビを進める場合の注意点は?

離乳食でえびを食べる場合は、いくつか注意点があります。

まずはえびの鮮度をチェック!

えびを選ぶときはまずは鮮度が大切です。

実は鮮度が悪いと、食材そのもののアレルギー以外に「細菌」や「カビ」が原因で、一時的にアレルギー症状が出ることも。

「えびの鮮度ってどうやって見分けるの??」と心配になるかもしれませんね、エビの鮮度を見分けるには、いくつかポイントがあります。

新鮮なえびは、えび全体につやがあり、尻尾が澄んだ赤色、身は真っ白なものが新鮮です。

反対に古いものだと、尻尾や殻、身の部分に黒ずみが出てくるため、変色していないかどうかがポイントになります。

新鮮なえびを見分けるポイント

  • えび全体につやがあること
  • しっぽや殻が澄んだ赤色であること
  • 身が白いこと

調理のポイントは背ワタ取りと、しっかり加熱!

生、ボイル、冷凍など、買ってきたえびにはたいてい背ワタがあります。

背ワタはえびの消化器官で、砂なども混入している場合がありますので、まずは背ワタを取り除きましょう。

また、背ワタはアレルギー反応を起こしやすい部分でもありますので、背ワタは丁寧に取り除くことをオススメします

次に、たっぷりのお湯でえびをゆでます。

加熱することで、殺菌効果とアレルゲンの軽減ができると言われています。

しっかりと加熱することが大切ですが、あまり加熱しすぎると今度は身が硬くなり、赤ちゃんが食べづらくなってしまいます。

加熱の目安ですが、3分加熱後にお湯からあげて、そのまま余熱で2~3分火を通すと柔らかく仕上がります。

生のえびの場合、鮮度が悪くなるのが早いので、買ってきたらその日のうちに加熱処理まで済ませるようにしましょう。

茹でたえびは多めに作っておいて、冷凍保存もできます。

えびを使った離乳食は与える時間にも注意

えびを使った離乳食は平日の朝食や昼食がオススメです。

これは特に初めてえびを与えるときには、必ず守って欲しい点になります。

なぜなら、平日午前中なら、例えアレルギー症状が出たとしても、その日のうちに小児科を受診することができるからです。

同じ理由で、かかりつけの病院が休診日の日も、えびを離乳食で与えるのを避けた方がいいでしょう。

手作りの離乳食以外にもえびは潜んでいる!

手作りでえびを使った離乳食以外にも「知らないうちに赤ちゃんにえびを与えてしまう」危険もあるんです。

例えば、

  • 外食で大人の料理を取り分けた場合
  • 大人用のふりかけ
  • 市販の離乳食

こういったものにも、えびは含まれています。

ですので、赤ちゃんに与える前に、必ず店員に確認したり原材料をチェックするクセをつけるようにしましょう。

また、離乳食で大活躍のシラスの中に小えびが紛れていることも。きちんと取り除いてあげてくださいね。

想定外にえびを与えてしまった!そんなときは・・・

えびが入っていることに気づかず赤ちゃんに与えてしまった!そんなときは、数時間赤ちゃんの様子をしっかり観察しましょう。

えびでアレルギーが出る場合、早くて1分以内、遅くても数時間以内にアレルギー症状が出る「即時型」タイプです。

蕁麻疹や皮膚の腫れ、下痢、嘔吐、腹痛症状が出たら、えびアレルギーの可能性があるのですぐに病院を受診しましょう。

えびアレルギーで赤ちゃんが苦しむことは、ママにとっても辛いことですね。

けれど、少しの手間でそのアレルギーの危険から簡単に赤ちゃんを守ることもできます。

赤ちゃんとえびの離乳食を安全に、そして楽しく進めるためにも、ぜひ今日からトライしてみてくださいね。

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