離乳食の進めていくと、多くのママの悩みの一つである、食事時間の長さ。育児本には「離乳食の目安は〇分以内」など時間が設定されていることが多く、離乳食が時間内に終わらないと焦ったり不安になったりしますよね。
離乳食の食べるスピードがゆっくりめな赤ちゃんへの離乳食の与え方のポイントをまとめてみました。
離乳食の食べるスピードが遅い原因をみつけよう
離乳食タイムが長いと憂鬱ですよね。ではなぜ、赤ちゃんの食べるスピードがゆっくりで、食べ終わるまで時間がかかるのでしょう。実はいくつか原因があるんです。
離乳食が月齢に合っていない
離乳食の固さは赤ちゃんの食べるスピードに大きく影響します。いつまでも口の中に溜めてゴックンしないときや、一口飲み込むのに時間がかかり過ぎていませんか?離乳食の固さや大きさが、赤ちゃんの飲み込む力や歯ぐきや歯で押しつぶす力に合っていないことが考えられます。
また、モグモグする時間が長すぎると、赤ちゃんは疲れてしまい、ますます食べるスピードが落ちてしまいがち。疲れて機嫌が悪くなったり眠くなった場合、食べて欲しい量を残してしまうことも多々あります。
固さがあっていないかどうかは、うんちの状態でも分かります。消化しきれずそのまま食材がうんちに出てしまっているときは、離乳食を一段階前に戻ってみて様子をみましょう。赤ちゃんの内臓機能の発達に合った離乳食にすることで、栄養がきちんと吸収でき、食べるスピードも上がることが期待できます。
お腹が空いていない
お腹が空いていないときは、人間、食が進まないもの。離乳食前の授乳やおやつなどの時間や量を見直してみましょう。
また、外出をしなかった日や、刺激や運動が足りないときはお腹が空きにくいので、離乳食タイム前に月齢に合った軽い遊びで遊んであげると、楽しい気分の効果も加わり、モリモリ食べてくれることもあります。
食べることに興味がない
赤ちゃんは食べることに興味が無いとき、口を開いてくれなかったり、入れたとしても口から吐き出したりしてアピールします。食べさせること自体に苦労しているなら、まだ食べ物に関心が無いことが考えられます。
関心を持たせる方法で私がよくやっていた方法は、離乳食タイムにママ自身も食事をすることです。ちょっとオーバーにおいしく食べる様子を見せると、にこにこ口を開いてくれました。
また、お気に入りのぬいぐるみに食べさせる真似をしたあと、「次は○○ちゃんの番だよ~」と誘うと、つられて食べてくれることが多かったので、ぬいぐるみ作戦はとても効果的でした。ぜひ試してみてくださいね。
離乳食にゆっくり時間をかけて進めても良いケースは?
大人でも食べるのが遅い人がいれば早食いの人もいます。当然赤ちゃんだって離乳食を食べるスピードは個人差があるもの。これがうちの子のペースなんだ、と自信を持って良いんです。
食事内容や好き嫌いによってもペースは変わってきますので、10~20分は幅を持たせましょう。赤ちゃんの機嫌が良く、少しずつでも食べ進められているなら、時間がかかっても見守ってあげることが大切です。
離乳食がゆっくりなときは切り上げてもいいの?
赤ちゃんがもっと食べたかったのに、無理に時間で区切って切り上げてしまうと、赤ちゃんは「取られてしまった!」と不満が残り機嫌が悪くなってしまいます。
また、離乳食後期頃になると取られる前に早く食べようとして、よく噛まずに丸のみしてしまうなど悪い癖が付くこともあるので要注意です。
また、食べなくても済んでしまう楽チンさと空腹から、そのあとの授乳タイムに執着するようにもなってしまいます。そうなると、特に母乳のみの子は月齢が進めば進むほど、栄養不足に陥りがちですので、時間で離乳食を切り上げるのはおススメできません。
一方で切り上げたほうが良い場合もあります。それは、食べ物で遊び始める、「遊び食べ」が始まったときです。遊び食べは食べ物に興味がある一方で、食べることに集中できていない状態です。
遊び食べが始まってしまったら、なかなか集中させるのは難しいですね。「食べ物で遊ぶなら食事時間はおしまいよ」と声かけをして、離乳食タイムを切り上げましょう。
食べる練習が第一の離乳食の間は、食事のスピードアップは必要なく、意味がありません。育児本の目安の時間を一旦忘れると、ママも心の余裕を持つことができ、焦りからも解放されます。赤ちゃんのペースを大切にしてあげてくださいね。