離乳食でパンなどの小麦製品が便秘の原因になるって本当?グルテンと便秘の関係とは!

離乳食と便秘

離乳食がスタートして1か月が経ち、2か月目くらいに入ると、パン粥も取り入れたいメニューの一つですね。

しかし、パンなどの小麦製品を食べると便秘になるのではないかとの心配の声も。

そこで今回は、離乳食でのパンと便秘の関係について調べてみました。

離乳食でパンを食べさせると便秘になる?

離乳食も2か月目に入ってくると、お粥や消化の良い野菜の他にも食べられるものが増えてきますね。

その中でも、パンは調理しやすいので、離乳食には与えたい食材です。

しかし、パンなどの小麦の加工食品は、便秘になりやすいと聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

実際のところ、パンを食べると便秘になりやすいのでしょうか?

 

調べてみると、パンのような小麦の加工食品には、グルテンという成分が含まれていて、このグルテンが腸の働きに影響を及ぼしているとのことなんです。

グルテンとは、小麦、ライ麦などの穀物の胚乳から生成されるたんぱく質であるグルテニンとグリアジンが、水を吸収して網目状につながったもの。

小麦粉に水を加えてこねることで、この2つのタンパク質が絡み合ってグルテンが作られます。

 

グルテンは、人の消化器官で分解されにくいという特徴があり、人によっては、完全に分解されなかったグルテンが、消化器官の粘膜にへばりつくことがあります。

その結果、消化器官の機能障害を起こして、便秘を引き起こす可能性が考えられると言われています。

 

ちなみに、グルテンはパンだけでなく、パスタや、うどん、ケーキ、ビスケット、クッキー、カレールーなどに含まれており、またウインナーやハムのつなぎにも使われています。

 

赤ちゃんの便秘の原因が離乳食のパンだと思った場合

このように、まれに、パンなどに含まれるグルテンが便秘を引き起こす可能性があるようですが、実際には、パンを食べて便秘になるというのは、確率的にはかなり低いのではないかと思います。

離乳食で、パンやうどん、その他の小麦が使われている食材が赤ちゃんに与えられていますよね。

でも、便秘になったり、不調になったりする赤ちゃんのことは、あまり聞いたことがないし、滅多にいないと思います。

 

万が一、赤ちゃんがグルテンの含まれた食べ物を食べて、便秘になったり、調子が悪くなったとしても、自己判断は禁物です。

小麦製品をまったく摂らないことは、栄養バランスの偏りを招き、健康上のリスクも出てきてしまいます。

勝手に食材を抜いたりせずに、必ず係りつけの小児科に相談してください。

 

離乳食のパンでの便秘に関してはあまり気にしない方がいい!

グルテンが便秘を引き起こす原因として考えられる…ということは、頭の隅の方にでも置いておいて。

そういう場合も低い確率であるかもしれないくらいに思っていた方がよいかなあと。

まず、離乳食のパンでの便秘のことは、過剰に反応したり、神経質にならないようにだけ注意してほしいと思います。

 

調べていたら、こんなおもしろい記事を見つけました。

【フランスで離乳食】日仏でこんなにも違う?食べ物と消化に関するビックリな違い

 

フランスでは、お米とバナナ、人参は便秘になるといわれているみたいですね。

日本で、普通に離乳食で食べさせている10倍粥やバナナは、フランスの離乳食では便秘になると信じられているようなんです。

要は、この記事にもあるように、ご飯でもパンでもどちらでも大丈夫!ということなのでしょう。

 

まずは、日本でのスタンダードな赤ちゃんの便秘解消法を試してみましょうね。

ウンチの量を多くするためには、まず、穀類・いも類をしっかり食べて、食事のかさを増やすことです。

ですので、主食はしっかり食べさせるようにしましょう。

 

それに加え、便を柔らかくしたり、便のかさを増やし腸を刺激したり、腸を活発に動かしたりする食材を使うことも大切です。

便を柔らかくする食材は、さつまいも、バナナ、リンゴ、みかん、人参など。

便のかさを増やして腸を刺激する食材は、じゃがいも、かぼちゃ、大根、キャベツ、ブロッコリーなど。

腸の動きを活発にする食材は、ヨーグルト、納豆、玉ねぎ、油脂、オリゴ糖など。

 

離乳食の内容を見直すことも大切ですが、生活リズムを整えることや、身体を動かすこと、水分を十分に摂ることも重要です。

それぞれのご家庭に合ったやり方でよいと思いますが、なるべく決まった時間に寝起きをさせたり、食事を与えたりしましょう。

また、飲みが悪くなった母乳やミルクの代わりの水分補給を、白湯や麦茶でフォローしてあげて。

さらに、身体を積極的に動かすようにしてあげると効果抜群ですよ。

それから、お腹をマッサージしてあげたり、肛門を綿棒で刺激してあげたりするのもよいです。

 

詳しい便秘解消法は、こちらの記事を参考に。

離乳食で赤ちゃんの便秘が一週間続いたら…知っておきたい便秘の解消法と受診のタイミング

 

 

グルテンがどうのこうのというよりかは、とりあえず、便秘改善によいことをしてみてください。

そして、どうしても便秘の原因がパンにあるようだと思ったら、小児科を受診して相談してみてくださいね。

その際に、食事の内容と排便の記録を持参すると、診察もスムーズにいくかと思います。

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