育休延長と早期復帰のどちらを選ぶ?それぞれのメリットとデメリット

育休の延長に関すること

法律では、保育所に入所できない等の正当な理由によって育休を延長することができます。

しかし、育休を延長した方がよいのか、子供を0歳の4月で保育所に入れて職場復帰した方がよいのか、ママたちは迷っています。

そこで今回は、育休延長早期復帰のそれぞれのメリット、デメリットをお伝えしていきます。

 

育休を延長した場合のメリットとデメリット

育休を延長するメリットは、何と言っても、子供と長く一緒にいられることではないでしょうか。

子供の一つ一つの成長を側で見守っていけることは、親のよろこびでもありますよね。

子供にとっても、ママが一緒にいることで安心するでしょうし、育児に専念できることでゆったりと生活することができると思います。

その反面デメリットとして、四六時中子供と2人っきりでいるので息詰まってしまうことも。

 

仕事の面では、実は、育児がある程度落ち着いた状態で復帰した場合、職場の雰囲気が安定するというメリットがあると考える会社もあるんです。

しかし、ほとんどの会社では、思いがけない「延長」が、ますます同僚の負担となってしまいますよね。

それに、1歳6か月(途中入所)では保育所に入所できず、2歳前(1歳の4月)までの再延長となってしまった場合、再度延長の申し出をしなければなりません。

2回目の延長って、かなり労働環境が良くない限り、言い出しづらいと思います。

ヘタをすると、退職という事態に追い込まれるかもしれません。

また、本人にとっても、育休を延長すればするほどブランクも長くなってしまいます。

 

経済的なことでは、意外かもしれませんが、時短勤務で保育料を払うよりも、育児休業給付金をもらった方がお得だいう場合もあります。

 

早めに職場復帰した場合のメリットとデメリット

早期復帰した場合のメリットは、ブランクが短いことと、同僚の負担が少ないということでしょう。

本人もブランクが短ければ、仕事にも戻りやすいと思います。

キャリアアップを目指すならば、断然早期復帰の方がよいと思いますね。

 

それから、0歳の4月の方が、比較的保育所に入りやすいのもメリットの一つではないでしょうか。

 

生活面でも、育児で癒されて、仕事で気分転換となり、メリハリがつけられます。

また、親御さんと同居しているなど、ずっと一緒に生活することでストレスが溜まる状況ならば、早く復帰した方がよい場合もありますね。

しかし、核家族の場合、仕事と育児を両立することは、想像以上に大変なことでもあります。

仕事と、保育所への送り迎えで精一杯、部屋は荒れて、食事もままならないという状態になる可能性もあると思います。

 

育休延長と早期復帰どちらがよい?

育休を延長した方がよいのか、早めに復帰した方がよいのかは、一概には言えないと思うんです。

それぞれのメリット、デメリットを見てみても、職場環境だったり、家庭環境だったりと、個々の環境によってさまざまです。

 

また、まだママの後追いが始まらない1歳前に預けた方がよいのか、1歳過ぎてから預けた方がよいのかと言ったら…どちらがよいのでしょうか?

もし、仕事などを度外視して、子供だけのことを考えるならば、もしかしたらママが側にいてあげた方がよいのかもしれません。

私は、正直、子供が小さいうちは側にいてあげたい派です。

 

しかし、育休を延長して、もし保育所に入所できなかったら、もし会社に居づらくなったら…

1度仕事を辞めてしまうと、なかなか以前のような労働条件や職種で収入を得ることはできなくなってしまいます

今の時代、ひと昔前と違って、教育費、通信設備や住居設備の充実などで、生活費が結構なくらいかかると思いませんか。

経済的なことも、とても大事なことだと思うんですよね。

ですので、どちらが正しいということもありませんし、どちらを選んでも何かしらのデメリットはあると考えられるでしょう。

 

育休延長と早期復帰のどちらでも選択できる環境となるためには

育休を延長した場合は、同僚の負担が大きくなり、ブランクも長くなってしまいます。

しかし、長い期間育児に専念することができて、復帰してきてからも比較的落ち着いて仕事ができるというメリットがあります。

 

早めに育休を切り上げて復帰した場合は、同僚の負担が少なくてすみますし、ブランクも短いので仕事に戻りやすいです。

しかし、仕事と育児の両立といったところで無理をしていないか心配な面もあります。

 

こういったメリット、デメリットを含めて、「育休延長、早期復帰、どちらを選択しても大丈夫!」となる環境にするためにはどうすればよいのでしょうか。

これらを解決するには、育休を巡っての同僚同士のいがみ合いというレベルで終わらせる問題ではないと思います。

もちろん、職場の仲間同士での助け合いという意識は、とても大切なことですし、そうあるべきことが理想でもあります。

 

しかし、職場の仲間同士がお互い助け合う環境を作るには、企業側の働きかけがとても重要だと思います。

例えば、日本の長時間労働を何とかして、どの企業も余力を持たせることが必要なのかなと思います。

そして、それをバックアップするのが国の仕事なのではないでしょうか。

 

今は、「女性活躍」「女性進出」ばかりが、先走っているように感じます。

本当の意味で女性が活躍しやすいように、個々の企業の育児休業の制度を整えたり、出産でリタイアしても職場復帰できるようなシステムを導入したりしてほしいと思いますが。

そして、育休を延長しても、ブランクを感じさせず復帰しやすいように受け入れる体制作りを、また、早めに復帰したら、仕事と育児の両立に無理をしていないかケアする、といった互いに思いやる職場環境に変わっていってほしいと思います。

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