育休が終了する際、保育所に入所できなかった場合には、育休の延長を余儀なくされます。

しかし、まだまだ育休の延長に対して理解されず、育休を延長することが「ずるい」と感じられ、悩みとなってしまうことがあるようです。

今回は、そんな悩みについて一緒に考えて参りましょう。

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育休を延長することはずるい?

最近では、出産しても働き続ける女性が増えています。

しかしながら、子供を預けるための保育所が不足しており、「待機児童」が社会問題となっています。

そのため、国の政策として、育休が2歳前まで延長できることになりました。

 

しかし、育休の延長をすることについて「ずるい」と思ってしまうこともあるようです。

どんなことで「ずるい」と感じてしまうか調べてみました。

 

育休を延長する自分が「ずるい?」と思ってしまう

  • 保育所に落ちるように一箇所しか申し込まないで育休を延長した。
  • 育休延長して復職後すぐに辞めるつもりでいる。
  • 育休中に妊娠、そのまま延長した場合。 …など

 

育休を延長する同僚が「ずるい!」と思ってしまう

  • 育児休業給付金の延長ってずるいと思う。
  • 育休のしわ寄せがきているのに延長って迷惑。
  • 自分は無認可に入れて復帰したのに、同僚は認可を辞退して育休を延長。 …など

 

育休の延長の他に「ずるい」と思ってしまうことがある

  • 妊娠してる理由で楽な仕事しかしないのはずるい。
  • 育児休業給付金をもらって退職はありえない。
  • 育児休業給付金の制度をなくせばよいのでは? …など

 

ざっと調べてみても、育休の延長、または妊娠、育休についての悩みや不満がけっこうあるようです。

 

育休の延長がずるいと思う時

では、この悩みや不満はどうすれば解決していくのでしょうか。

一緒に心の持ち方を考えていきましょう。

 

育休の延長をする自分がずるいと思ってしまう時

育休を延長することに対しての考えというのはそれぞれで、その職場環境や、家庭の事情にもよると思います。

もし、歴代の育休取得社員が、当たり前のように育休の延長をしているという恵まれた職場環境であれば、延長してもかまわないと思いますね。

また、経済的な事情や、何か家族関係の特別な事情などの理由で育休を延長した場合は、仕方がないのかなとも思います。

 

しかし、育休は働き続ける人のための制度で、職場復帰を前提として取得するものです。

復帰するつもりがないのであれば、きっぱりと辞めた方がよいと思います。

会社では、復帰する社員のために、長い間、席を1つ空けて待っています

そんな会社や上司、同僚のことを考えて育休を取ったり、延長をしたりしてほしいと思いますね。

 

そもそも、自分で「ずるい」と思うことがどうなのかなあと思います。

やはり、「ずるい」と思うのであれば、よっぽどの事情がない限り、「ずるい」ことはしない方がよいのではないでしょうか。

もちろん、保育所に入所できないなどの正当な理由があれば、育休の延長は当然の権利ではあります。

しかし、長くお勤めしたいのであれば、負い目を持たずに仕事ができるように、選択されてみてはどうでしょうか。

 

育休を延長したら同僚からずるいと言われた

前述しましたが、法律では、保育所に入所できないなどの正当な理由があれば育休の延長はできるとなっています。

だからと言って、権利を主張しすぎるのも、周りにとっては迷惑となることがあるかもしれません。

 

ただし、努力したのにもかかわらず、保育所に入所できなかった場合は、延長も仕方のないことだと思います。

それによって、周りから「ずるい」という声が聞こえてきたとしたら、よい思いはしませんし、復帰もしづらくなってしまうかもしれませんね。

しかし、今の日本の企業では、残念ながら、育休を応援してもらえることはまず期待できないと思った方がよいでしょう。

最初から、育休の延長は快く思ってもらえないものだと割り切って、気にせずサラッと流せるくらいの気持ちを持ってほしいと思います。

復帰してからも、子供のお迎えや病気、行事などで、仕事の調整をしてもらわなければならないこともあるので、とても難しいことではありますが、そういう気持ちの切り替えは必要だと思います。

 

子育てに一段落したら、その分を還元するくらいの気持ちがあればよいと思いますよ。

他に育休を取る同僚がいたなら、また育休に限らず、病気や怪我、介護、事故、配偶者の死亡、離婚などで休暇を取る同僚がいたなら、「お互いさま」の精神で、今までの分を惜しみなくフォローしてあげましょう。

 

育休の延長をする同僚に対してずるいと感じたら

社員が育休を取ったり育休を延長したりしても、上手く回っていくような労働環境の整っている職場って、本当にごく一部だと思うんです。

景気は上向きとは言われていますが、どこの企業でも、ギリギリの人数で採算を取っているというのが実情なのではないでしょうか。

 

その中で、同僚が産休・育休を取れば、負担が掛かるのは目に見えています。

その負担も1年というタイムリミットがあるから頑張れるのに、それが延長となったら…

「いつまでフォローすればいいの?」と、多少なりとも不満に思ってしまうのは仕方のないことだと思います。

実際、迷惑を被っているわけですから。

 

本来なら、社員が不満を持たないように、仕事の調整をするのが会社や上司の責任だと思うんです。

仕事量の調整をしてもらえるように、会社に交渉してみてはどうでしょうか。

 

交渉してもダメだったという場合には、気持ちを切り替えましょう。

私も独身時代が長かったので、理不尽に感じてしまう気持ちや不満もよく理解できます。

しかし、夜中まで残業などというようなブラックな会社でない限り、また長くお勤めしたいと思っているならば、居心地よく働いていきたいですよね。

育休を取った同僚から直接返ってくるわけではないけれども、長い目で見て、貢献した分は必ず何かで自分に返ってくるものだと、私は信じています。

 

また、前述したように、産休や育休、または病気や怪我、介護などで休暇を取る側になるかもしれません。

その時に備えて、今は仕事の貯金をしておく時期なのだと割り切ることも必要だと思います。

「お互いさま」と思って、うまく自分の気持ちをコントロールして乗り切っていきましょう。

 

給付金を延長することがずるい

育児休業給付金の受給期間が延長されなかったら、もしかしたら、育休を延長する人が減る可能性もあるかもしれませんね。

しかし、保育所不足で待機児童が多いのも事実です。

育休を延長せざるを得ない場合は、働けない期間、収入がないのは困ってしまうこともあるのではないかと思います。

特に、シングルマザーなど事情を抱えている方にとっては、給付金が支給されないと経済的に大変なのでは。

 

育児休業給付金の支給自体、産後の身体で無理をして仕事をしないようにするためにも、悪くはない制度だと思いますよ。

給付金をもらって、そのまま退職する社員が「ずるい」と思われても仕方がないのかなとは思います。

 

なぜ育休の延長はずるいと思ってしまうのか

それぞれの立場から、育休を延長することが「ずるい」と思うこと、また、それについての心の持ち方についてお伝えしてきました。

しかし、なぜ、育休の延長、または妊娠、産休・育休が「ずるい」と感じてしまうのでしょうか。

 

それには、2つの理由が考えられると思います。

1つは、産休・育休、まして育休の延長は、平等の休暇ではないからだと思います。

子供を産む社員は、育休なんかもそうですが、ある意味優遇されます。

しかし、一方では、その分のフォローのために忙しい

子供を産むことがおめでたいことだとわかっていても、仕事の負担ばかりが増えてしまったら不満も出てくると思うんです。

 

もう1つは、企業に産休・育休を取らせるだけの余力がないことなのではないでしょうか。

共働きが増えてきた昨今では、育休中の間、他の社員にその分の仕事の負担が掛かっているという問題は多くみられています。

 

上司や経営者が、仕事量や配分を考えて、何かしらの解決をしなければならないのですが、なぜか、積極的な解決に踏み出せないでいる会社が多いんですね。

今の現状を変えてもらえるように、上層部に交渉したとしても、誰かがフォローしてくれていることに甘えて改善しない場合が多いのです。

会社自体も、どう対処してよいのかわからないのかもしれません。

 

育休の延長がずるいと思わない社会になるためには

女性活躍と騒がれている今でも、多くの企業ではまだまだ産休や育休、育休の延長に理解があるとは言えないのが実情です。

産休や育休を取得することに理解してもらうようになるためには、日本全体の働き方が変わっていく必要があるのではないかと思います。

 

それは、日本の長時間労働についてです。

日本では、特に男性は、長年にわたって長時間労働が当たり前にように強いられているような気がします。

周りを見渡しても、定時で退社できるパパってそうそういないと思いませんか。

中には、10時、11時に帰宅なんていうパパも、ざらにいらっしゃるのではないかと思います。

これでは、育休中の穴埋めの改善をどうにかする余裕はないですよね。

 

一方で、女性は、仕事と家事・育児でずっと忙しいです。

やることが山ほどあるけどパパは当てにならない…結局、家事・育児はママだけが負担することに。

仕事よりも家族のことを優先させたいと思ってしまうのは、仕方がないかもしれません。

 

 

これからどんどん働くママが増えていって、女性がますます活躍する社会になっていくのであれば、長時間労働をどうにかしない限り、こういった問題は解決していかないのではないでしょうか。

社会全体の労働時間に余裕があれば、長期休暇の穴埋めも今ほど大変ではなくなると思います。

また、育休の問題だけでなく、男性も家事や育児をすることができれば、「どちらが大変!」とか「どちらが何もしない!」などと、夫婦間で不満を抱えてしまうこともなくなるのではないかと思います。

 

そのためには、企業レベル、国レベルで変えていく必要があるのではないかと思います。

企業は、すべての社員が、なるべく不公平感を抱かないで仕事ができるように努力をしてほしいですし、国においては、それをサポートしていってほしいと思いますね。

男性であっても女性であっても、結婚していてもしていなくても、子供がいてもいなくても、お互いの立場を思いやる余裕のある社会になってくれればと願うばかりです。