頑張って作った離乳食をパクパク食べて完食してくれると、作り甲斐がありますよね。
でも用意した離乳食では足らず、もっと欲しがる食欲旺盛な赤ちゃんには、つい1さじ、2さじと増やしてしまいがち。
後で食べさせ過ぎてしまったかも…と心配になるママも多いのではないでしょうか。
離乳食をあげすぎてしまうママ必見!あげすぎの影響から、あげすぎを防ぐコツまでまとめてみました。
どのくらいからあげすぎ?離乳食のあげ過ぎ目安
初めてのママは、赤ちゃんにどのくらい離乳食を与えたら良いのか?分かりませんよね。
まずはどのくらいあげたら良いのか、離乳食の目安について説明します。
ここに書かれた量は、あくまで目安になります。あわせて食べる場合は「炭水化物・タンパク質・野菜類」といった風にグループで考え、量を調節してください。
また、目安の量を与えた後にまだ食べたがる場合は、野菜類を増やすと良いです。
タンパク質類は食べすぎると内臓に負担がかかるため、目安量以上は摂らないようにしましょう。
- 炭水化物おかゆ(10倍かゆ) 30~40g
- 炭水化物食パン 5~10g
- 野菜 いも/野菜/果物 15~20g
- タンパク質豆腐 25g
- タンパク質 魚 5~10g
- 炭水化物おかゆ(10倍かゆ) 30~40g
- 炭水化物食パン 5~10g
- 野菜いも/野菜/果物 15~20g
- タンパク質豆腐 30g
- タンパク質魚 5~10g
- タンパク質卵 卵黄1個~全卵1/3個
- 炭水化物おかゆ(5倍かゆ) 90g
- 炭水化物軟飯 80g
- 炭水化物ゆでうどん 60~80g
- 炭水化物食パン 20~30g
- 野菜いも/野菜/果物 30~40g
- タンパク質豆腐 45g
- タンパク質魚/肉 15g
- タンパク質卵 全卵1/2個
離乳食をあげすぎたときの3つのサイン
離乳食をあげすぎたときはどんな物があるのでしょうか?
離乳食をあげすぎた場合によくある食べすぎのサインは、以下の3つがあります。
- 食後に嘔吐になる
- 下痢や便秘など便の状態が悪くなる
- 体重が急激に増える
こういった症状や状態が出たときは、離乳食を減らすように心がけましょう。
離乳食のあげすぎで起きる心配な3つのこと
離乳食をあげすぎた際に起きることで、具体的にはどういった症状や状態が起こるのでしょうか?
ここでは、先ほど説明したあげすぎのサインについて、もう少し具体的に掘り下げていきます。
内臓への負担
今までミルクや母乳のみで育ってきた赤ちゃんにとって、離乳食は内臓に負荷がかかっています。
赤ちゃんの成長に合わない量を与えてしまうと、内臓に負担がかかり、嘔吐や下痢、便秘になりやすくなります。
また、いくら薄味だからと言っても、量を食べ過ぎると調味料もその分多く摂取してしまうことにもなります。
月齢の離乳食の目安量を守ってあげることで、内臓への負荷も軽くなり、徐々にたくさんの量が食べられるようになっていきます。
アレルギー
赤ちゃんは内臓機能が未熟なため、消化機能が不完全でアレルギーの危険にもいつもさらされています。
初めての食べ物はもちろんのこと、食べ慣れている食べ物でも、量を摂り過ぎるとアレルギーを発症してしまいます。
特に3大アレルゲン(鶏卵・牛乳・小麦)やタンパク質の量は、きちんと目安の範囲を守って与えてあげることで、赤ちゃんを危険から守ることにつながります。
栄養不足
離乳食がスタートしても、やはり離乳食を卒業するまでの間は、授乳からの栄養補給はとても重要です。
離乳食だけでお腹がいっぱいになってしまうと、離乳食後の授乳を嫌がったり、少ししか飲まなかったりしませんか?
授乳の量が少ないと、離乳食と授乳を合せて本来必要だったはずの栄養が摂れないことになってしまいます。
さらに毎食後授乳無しが続くと、栄養失調や低体温、脳などの発達にも悪影響が及びます。
離乳食のあげすぎかなと思ったらチェックするポイントはコレ
食べさせた後は赤ちゃんの体調チェック
あげすぎてしまったな、と思ったら、離乳食後の赤ちゃんの体調をよく観察してあげましょう。
今まで体調が良かったのに、突然嘔吐したり、泣きだしたりしたら、もしかしたら食べさせ過ぎからくる体調不良かもしれません。
また、アレルゲン食材を多めに与えてしまった後には肌にも注意してあげましょう。
かゆがったり、赤い発疹が出ていたら、すぐに病院を受診しましょう。
ウンチの状態も重要なバロメーターです。下痢、便秘など急にウンチに変化が見られたら、離乳食の量の影響を疑いましょう。
肥満度は成長曲線をチェック
おやつ以外の離乳食メニューのあげすぎでは、肥満はあまり心配する必要はないようです。
離乳食スタート時は水分の量がほとんどですし、中期以降は赤ちゃんもハイハイや立っちなどでドンドン体を動かすことができるので、脂肪は付きにくいのです。
でも赤ちゃんが肥満かどうか心配になったら、平均成長曲線をチェックしてみましょう。
身長と体重が分かれば、母子手帳でもいいですし、ネットでも簡単に算出できます。
詳しくはこちら→成長曲線のグラフ
肥満度を判定してくれるサイトもあります。
詳しくはこちら→身長と肥満度の判定
離乳食のあげすぎかなとおもったら改善するポイントはコレ
赤ちゃんが食べたいと言っているのに、無理に我慢させるのは至難の業ですよね。
そこで、私が成功した赤ちゃんの「もっともっと」を自然に抑えられるコツをご紹介します。
離乳食の固さを変えてみる
離乳食の固さは赤ちゃんの成長に合っているでしょうか?
- 水分量が多く、流し込むように食べてしまうので、早食いになりがち。
- 食べた満足感が少なく、もっと量を要求をする。
- 歯茎や歯で噛む運動が加わるので、一口がゆっくりになる。
- 口を動かすことで満腹中枢も刺激されて、目安量だけで食べたい欲求が満たされる。
もし赤ちゃんの食欲が止まらない、と困っていたら、離乳食をワンステップ固めにしてみるといいかもしれません。
水分量を減らすことで、以前と同じ総量だとしても、食材分の量は増えるので摂取できる栄養も増えます。
噛みごたえも増すので、赤ちゃんが満足してくれる量が減るはずです。
まずはおかゆや野菜類の固さのステップアップからチャレンジしてみましょう。
授乳のタイミングを変えてみる
本来なら離乳食後に授乳、という流れが基本ですが、離乳食タイム前に授乳を少し与えてあげるのも手です。
食べたい欲求が落ち着くのと同時に、授乳不足からくる栄養不足を防げます。
ミルクの場合は、食後飲んでほしい量の半分ほどを作ります。
母乳の場合は飲んでいる量が見えないので、時間で区切ってダラダラ飲ませないように気を付けてくださいね。
離乳食後の赤ちゃんとのスキンシップを増やして
集中力が長く持たない赤ちゃんは、途中から食べ物で遊び始めたりしてダラダラ食事時間が長引いてしまいがち。
遊び食べが始まったら、スパッと切り上げて食事は終わらせてしまいましょう。
まだ口寂しくて最初は泣く赤ちゃんも多いと思いますが、その場合はスキンシップやお散歩で気分を変えてあげましょう。
好きなDVDを抱っこしながら一緒に観てあげたり、外に出れない場合は窓を開けて外を一緒に眺めるだけでもいいんです。
食べ物以外に興味を持たせることで、あげすぎを防ぎましょう。
あげすぎのデメリットや怖さをご紹介しましたが、食べる量は個人差があるものなので、あまり神経質にならないことも大切です。
赤ちゃんの体調や機嫌が良い場合は、少し多めに与えるぐらいは問題ありません。
赤ちゃんの成長に合った離乳食メニューやスキンシップを取り入れつつ、モリモリ食欲旺盛な赤ちゃんと離乳食を楽しんでくださいね。