離乳食作りのために裏ごし、赤ちゃんのためとは言え、手間がかかるし後片付けは大変で、本当に憂鬱ですよね。早くやめたい半面、やめる時期や離乳食中期の食事にどうやってスライドさせたらいいかも悩みの種だったりします。
そんな離乳食中期で悩みがちな、上手な裏ごし卒業方法についてまとめてみました。
離乳食中期は「つぶす」練習ができる食事に
離乳食中期は、食べたものを「歯ぐきや舌でつぶす」練習の時期です。初期のトロトロ状態のままだとその練習には向いていませんので、豆腐の固さを参考に、離乳食を変えていく必要があります。
裏ごしの必要が無くなる離乳食中期で、離乳食づくりが簡単に、かつ楽しくなってくるのもこの頃からかもしれません。
裏ごしナシの離乳食中期へシフトの目安
離乳食中期をいつ始めるか、それは離乳食のスタート時期や赤ちゃんの食べ方によって個人個人違います。育児本に書かれている、中期の目安月齢を気にし過ぎないことが大切です。
「もう7ヶ月だから裏ごしヤメ!」ではなく、赤ちゃんが「ゴックン」と上手くできているかチェックしてみてましょう。できていれば、それが離乳食中期にチャレンジOKのサインです。
見切り発車してしまうと、赤ちゃんもママも離乳食タイムが辛いものになってしまいます。まずは赤ちゃんの食べ方をよく観察することから始めましょう。
裏ごし卒業への道!離乳食中期食への上手なスライド方法
ポイント① 離乳食初期と中期の固さを用意して慣れる時間を作る
ゴックンが上手になったからといっても、いきなり塊を出すのはNG。裏ごししていない、つぶつぶ感が残るものを徐々に増やしていき、慣れさせることが大切です。
つぶつぶ感がうまく残るように作るには、すり鉢がおススメです。力の入れ加減でなめらかにも、粗くもできます。
スタート初日は2、3口分をすり鉢で軽くすりつぶし、残りは丁寧になめらかに。これが上手くモグモグ食べられたら次は4、5口分、次は半分…といったように1週間を目安にゆっくり切り替えていくと、赤ちゃんも無理なく慣れてくれます。
ほうれん草や小松菜、キャベツなど葉物系は、包丁でみじん切りでもOK。ただし、のどにひっかからないよう、ごくごく細かくしてあげましょう。それでも飲み込みにくそうなときは、湯でのばしたり片栗粉でとろみをつけたり、お粥に混ぜたりして、水分を加えてあげると食べやすくなりますよ。
ポイント② モグモグという口の動きのお手本を見せる
食べさせるママや家族も一緒に食べたり、モグモグ口を動かして食べる真似をするなどして、モグモグのお手本となってあげましょう。赤ちゃんは五感も発達してきていますので、目できちんと学ぶことができます。
また一緒に食べることで、赤ちゃんに「離乳食は楽しい時間、おいしいものが食べられる」、と楽しい雰囲気づくりにも役立ち、一石二鳥です。
ポイント③ 市販のベビーフードを参考に
最初は誰でもつぶつぶ感や固さがどの程度なのか手探りですよね。そんなときはぜひ市販のベビーフードを利用してみてはいかがでしょうか。
離乳食中期の具材の柔らかさや量が参考になります。手作り派のママは、ぜひ自分で食べてみてください。味付けを知ることもできますね。
こんな症状が出たら裏ごし卒業はちょっと待って
①嫌がる・えづく
・舌で押し出したり、「ぺっ」と吐き出す。
・口を開けてくれなくなった
・「おえっ」としてえづいてしまう
離乳食初期の状態は上手く食べられるのに、つぶつぶ感のあるものを与えたときだけ、このようなイヤイヤのサインが出たら、まだ中期の離乳食は早いことが考えられます。
②うんちの状態が悪い
消化のための内臓機能が離乳食中期の食事に追い付いていないとき、口ではうまく食べられたとしても、うんちの状態が悪くなります。
・与えたものがそのままうんちで出てしまっている
・うんちが固いうえ、出すときに痛がったり、時間がかかって辛そう
・下痢
うんちは体のバロメーターですので、裏ごし無しの離乳食を与えた後は特によく見てあげる必要があります。体調や機嫌も良いようなら、しばらく続けて様子を見てもOKですが、改善しなかったらいったん離乳食を裏ごしに戻すことをおススメします。
絶対○○したら上手くいく、このやり方でなければならない、ということはありません。中期に進めてみても、初期に戻ったりすることはよくあります。
周りと比べたりせず、赤ちゃんの成長具合や興味、好みを見ながら、裏ごしの量を徐々に減らしてみてくださいね。