最近では、社内連絡に活用しているのは、もっぱらメールという所が多いかもしれませんね。
では、育休の延長の連絡手段に、メールを使ってもよいのでしょうか。
今回の記事では、育休の延長の連絡手段としてのメールの使い方を考えていきたいと思います。
メールで育休の延長を連絡するのは非常識?
最近、会社での社内連絡手段として、メールが多く使われるようになりました。
ホントに便利な世の中になりましたね。
複数の連絡先に一気に連絡を届けることもできますし、トラブった時は後で見返して原因を突き止めることもできます。
また、メールは電話と違って、忙しい業務の途中に手を止められるということがないので、仕事を中断させられる煩わしさもありません。
その会社にもよりますが、メールが便利な連絡手段とはいえ、メールで育休の延長の申し出をするのはどうなのかなあと思います。
育休を延長したい場合は、まず直属の上司に電話を入れて、時間を取っていただき、会社にうかがって正式に申し出るのがベストな方法だと思います。
ただ、今の御時世では会社に伺うことも難しいため、最低でも電話を入れるほうが良いかと思います。
なぜかというと、メールは一方通行ですし、こちらの申し訳ないという気持ちを汲み取ってもらえない場合があると思います。
また、育休を延長することに対しての、相手の気持ちや表情を想像することができません。
よく言いづらいことをメールで(仕事上ですとファックス等で)伝える方がいらっしゃいますが、あまりよい感じは持てませんよね。
以前、仕事をしていた時に、メーカーさんの出荷ミスで品物が届かないことがあったのですが、問い合わせをして返事を待っていたら、ファックスのみで返されました。
さすがに、「コノヤロー」と思っちゃいましたね😅
お願いごとだったり、言いづらかったりすることこそ、直接連絡することで誠意を見せることになるのではないかと思います。
育休の延長の相談も場合によってはメールで
上司に、育休の延長についての相談をしようとして電話をしていても、なかなか連絡が取れない場合もありますよね。
保育所に入所できないことがわかること自体遅いので、もたもたしているとあっという間に日にちが過ぎていってしまいます。
なかなか上司と連絡が取れないとわかった時点で、仕方がないので臨機応変にメールを使いましょう。
とはいえ「メールの文面を考えるのって苦手」と思っている方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
私自身もメールの文面を考えるのが苦手なので、気持ちは凄くよく分かります。
下記のような例文を考えてみましたので、なかなか思い付かない場合は参考になさって下さい。
【例文(上司宛)】
件名:育児休業の延長についてのご相談
〇〇様
ご無沙汰しております。○○です。
お変わりございませんでしょうか。
育児休業取得の際には、ご配慮いただいたこと心より感謝申し上げます。
また、産休・育休中におきましては、多大なるご支援をいただきましてありがとうございます。
おかげさまで、〇月〇日に生まれた長女もすくすくと成長しており、こうして子育てに専念することができましたのも皆様のおかげと感謝しております。
〇月に職場復帰をする予定でございましたが、保育所に入所できず入所待ちの状況となってしまいましたので、育児休業の延長させていただきたくご相談したいと思った次第でございます。
重ね重ねご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、諸般の事情をご理解いただきますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
何回かお電話いたしましたが、お忙しいようですので、メールにて失礼させていただきます。
改めて会社の方にご相談に伺いたいと思っております。
再度、ご連絡させていただきますので、宜しくお願いいたします。
(署名)
同僚に育休の延長をメールで伝える
育休の延長をする場合、まずは上司に連絡を取ってから会社に出向き挨拶をするのがベストな流れです。
その際、同僚にも挨拶をする機会があればよいですよね。
産休・育休を取らせていただいたことのお礼や、迷惑を掛けてしまって申し訳ないことなどを伝えるようにしましょう。
もし、同僚に挨拶をするタイミングがなかったり、不在だったりしたら、一言メールを送っておくと、相手も気分がよいものです。
同僚宛の例文は下記の通りですので、こちらも参考にしてみて下さいね。
【例文(同僚宛)】
件名:育児休業の延長のお願い
〇〇様
ご無沙汰しております。○○です。
お変わりございませんでしょうか。
産休・育休中は、皆様から温かいご配慮とご支援をいただきましてありがとうございます。
おかげさまで、〇月〇日に生まれた長女もすくすくと成長しており、こうして子育てに専念することができましたのも、皆様のおかげと感謝しております。
〇月〇日に職場復帰をする予定でございましたが、保育所に入所できず入所待ちの状況となっております。
ご迷惑をおかけして大変心苦しく思っておりますが、育児休業を引き続き延長させていただきたくことになりました。
〇月頃に職場復帰を予定しております。
重ね重ねご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
先程、育休の延長の挨拶に伺わせていただきましたが、ご不在のようでしたのでメールにて失礼いたします。
(署名)
育休の延長を認めてもらえずメールで退職の意志と不満を伝えたい
保育所に入所できないにもかかわらず育休の延長ができないとなると、仕事を辞めざるを得ません。
育休の延長を申し出たのに、受け入れてもらえず退職となってしまったこと、さぞ悔しい思いをされたことと思います。
だからと言って、メールで退職する旨を伝えることはしない方がよいと思います。
不満についてメールで伝えるのもNGです。
その理由として、メールは一方通行だということ、また、電話や直接会って話しをするよりも伝わりにくく、記録が残ってしまいます。
また、メールをしたところで、会社側では一従業員の不満をまともに聞いてくれるとは限りません。
不満があるとはいえ、今までお世話にはなってきたのですから、不満に思うことは脇に置いて、きちんと会って退職の旨を伝えた方が、大人の対応としてはよいのではないかと思います。
もし相手が聞く耳を持たなかったとしたら、難しいかもしれませんが要件だけを淡々と伝えましょう。
実は、正当な理由があるのに育休の延長の申し出を受け入れないというのは、違法に当たるんです。
都道府県の労働局雇用環境・均等部(室)へ相談してみてはどうでしょうか。
労働局(雇用環境・均等部)では、事業主との間に不利益取扱いやハラスメントというようなトラブルが生じた場合、申し出によって、トラブルの早期解決に向けての援助を行っています。
事業主とのトラブルに関する記事はこちらを参考になさって下さい。
⇒ 育休を理由とした会社都合の退職と法律の関係について!その対処法とは
連絡手段としてメールが一般的になり、とても便利になりましたが、メールはあくまでも便利な連絡ツールでしかありませんし、場合によっては失礼に当たることも。
重要な内容の場合、状況に応じて電話や直接会って話をするということは大切なことだと思います。
便利に使えるメールですが、顔が見えないからこそ、マナーやルールを守り、礼儀をもって活用してほしいと思います。