少食ベビーを持つママには、離乳食タイムは憂鬱な時間でもありますよね。
育児情報の目安量を完食できない我が子に焦ったり、イライラしたり、悲しくなったり。
でも食べない理由は実は、単なる内臓の大きさに対して量が多すぎるだけではないかもしれません!
そこで今回は、少食ベビーにとって離乳食の目安量が多すぎると感じる理由6つとその対処法について、まとめてみました!
離乳食の目安量が多すぎる小食赤ちゃんに無理は禁物
育児本に書かれている目安量で作ったのに、全く完食する気配が無いと「このまま小さいままなのか?」「脳や体の発達に悪影響があるんじゃないか・・・」と心配になりますよね。
私も我が子4人中2人が少食ベビーで、特に最初の子は何とか完食させようと毎回1時間以上離乳食タイムを作って、根競べのような与え方をしていました。
でもいくら離乳食タイムを延長したり、無理矢理口を開けさせようとしても逆効果でした・・・。
なにより離乳食タイムが嫌いになってしまって、ますます食べなくなってしまったんです。
ですので、ママには精神的にしばらく辛いですが、赤ちゃんに無理強いしないことがベストです。
成長曲線内に入っていて、その子なりに少しずつでも増えていれば、まあ合格点、とママも割り切ると楽になります。
成長曲線外をかなり下回っている場合や、前回の計測より減っている場合は、ぜひ早めにかかりつけの小児科を受診してアドバイスをもらいましょう。
離乳食の食べる量が少ない6つの理由
離乳食を食べる量が少ない場合は、主に6つの理由があります。
- まだ食べることに興味が無い
- 離乳食以上に興味をそそる物が周りにある
- 離乳食タイムの時間設定が悪い
- 離乳食の進め方がNG
- ママだから離乳食を食べない
- 食物アレルギーの可能性も
この6つになります、順番に見ていきますね。
1.まだ食べることに興味が無い
まだ食べることに興味が湧いていないため目安量が多すぎて食べ切れないタイプの少食ベビーです。
この状況は、月齢だけを目安に離乳食をスタートしてしまった場合に起こりやすい状況で、まだ経験の少ない、第一子の子育て中のママによく見られます。
このタイプの少食ベビーには特徴があります。
全期通して離乳食タイムが始まっても、
- お皿に手を伸ばす
- のぞき込む
- 自分から口を開ける
といった積極的な行動が少なく、常に受け身です。
食欲旺盛の赤ちゃんは、お母さんがよそ見しようものなら「ダーダー」と催促したり、自分でお皿をつかんで引き寄せたり、離乳食の中に手を突っ込んだりと、本当に騒がしくなります😅
でも少食赤ちゃんは大人しい!そして食べこぼしも少ない!なので、後片付けがとっても楽でした。
最初は我が子がお行儀が良い子なのかと勘違いして「離乳食って楽勝だ~」なんて喜んでいましたが、食べ物に興味が無いと気づいてからは、しばらく悩むことになりました・・・。
このように食べることに興味が湧いていない赤ちゃんに対しては、ママはどういったことが出来るのでしょうか?
食べることに興味がなくて離乳食をあまり食べない赤ちゃんの対処法は、時期によって以下の2点があります。
まだ離乳食をスタートしたばかりなら、離乳食を一旦お休みすることも手です。
一旦お休みしてから徐々に再開していくことで、食欲が出てくることもあります。
また、離乳食をお休みせずに続ける場合は、育児本の目安量を無理矢理あてはめないようにしてください。
口をあいてくれる分だけ食べさせて、あとは授乳をたっぷりしてあげましょう。
食べることに興味が湧いて食欲スイッチが入ってくれるのを気長に待つのが、この赤ちゃんの解決策になります。
2.離乳食以上に興味をそそる物が周りにある
離乳食は“椅子”や“ママの膝”にジッと座っていなければならない、赤ちゃんにとってはある意味我慢の時間です。
また、中期以降の動きたい盛りのベビーならなおさらです。
そんな好奇心旺盛な活動的ベビーは、他に興味があるものが目に映ると、離乳食はそこそこに「もういらない、遊びたい!」となってしまいます。
結局食べきる前に集中力が切れて離乳食が終了してしまうので、量が多すぎる、という状況に陥ります。
そしてさらに悪いことに、すぐお腹が空いてしまうので授乳回数が増えてしまい、ママの負担も増えることもしばしばです・・・。
特に、赤ちゃんが興味がある主なものは以下の4つが挙げられます。
- テレビ
- おもちゃ
- 普段いない人(パパも含む)
- 自宅以外の場所
ですので、好奇心旺盛タイプのベビーの離乳食タイムには、
- おもちゃ類を見えない所へ片づける
- テレビは消す
といった、落ち着いて食事に集中できる雰囲気づくりが大切です。
3.離乳食タイムの時間設定が悪い
大人でも食事前に間食したりすれば、食事に影響が出ますよね。
赤ちゃんも、授乳やおやつタイムからあまり時間が経ってない場合は食欲が出ないもの。
毎回少ししか離乳食を食べないとなれば、毎日の生活リズムの見直しが必要かもしれません。
離乳食の食べる量が少ない赤ちゃんはしっかりお腹を空かせてから離乳食タイムにするのが鉄則です。
「授乳やおやつとの間隔はきちんとあいているか?」「大人の都合で離乳食タイムを設定していないか?」といったことを、チェックしてみましょう。
例えば「毎日8時に朝ごはん!」と時計を使って時間管理をするのではなく、朝の授乳後から「何時間あいたから朝ごはん」といったように、常に〇時間後を意識すると設定しやすいですよ。
4.離乳食の進め方がNG
離乳食の進め方がNGな理由には、主に3つ理由があります。
一つずつ順を追って説明していきますね。
離乳食の形や大きさが合わない場合
離乳食のステップアップが早すぎると、赤ちゃんの噛む力や飲み込む力の成長が追いついておらず、食べづらいと感じてイヤイヤしてしまうことはよくあります。
また逆にステップアップ時期が遅すぎると、赤ちゃんがドロドロ感を嫌がったり、食べ応えが物足りずに離乳食を拒否している可能性も。
「前は食べていたのに最近離乳食を食べる量が少なくなった・・・」ということであれば、離乳食のステップアップを見直してみましょう。
離乳食のメニューや与え方に問題がある場合
ステップアップの問題とは別に、離乳食のメニュー自体が少食の原因になることも。
例えば、たっぷり野菜が入ったスープ類や味噌汁は、ママとしては栄養満点でぜひとも食べさせたい料理の一つですよね。
でも、汁物は水分量が多いため「スープ」や「おつゆ」を飲んだだけでかなりお腹が満たされてしまい、主食やメインのおかずの入る余地が無くなってしまうんです。
こういった「スープ」や「おつゆ」を与えるのは、他のご飯やおかず・スープの具を食べてから最後に飲ませるようにしましょう。
また、スープなどの汁物だけでなく、お茶類などの飲み物も同様です。
離乳食の量が少なくなった時期を思い返してみると、離乳食の合間合間に飲み物を飲ませ過ぎていませんか?
離乳食自体水分が多いので、それほど飲み物は頻繁に与える必要はありません。
コップを持たせると離さずに一気に飲んでしまう、そんなベビーには、コップに1センチ程度の一口分だけ入れるのがおススメ。
ドカ飲みを防いで、その分離乳食を口にしてくれるはずです。
離乳食の味が合わない
いきなりのサブタイトルで、ママは「ドキッ」っとしたかもしれませんね。
味が合わないといっても、ママの味付けが悪いのではありません。
離乳食の味が合わなくなるのは、主に赤ちゃんの味覚が発達してきた証拠です。
離乳食は薄味が基本なので、離乳食の中期・後期あたりから突然量が少なくなったときは、味付けを変えてみることをオススメします。
少量の調味料で離乳食をアレンジしてみましょう。
和風・洋風・中華風と、同じ食材でも味が変わることで赤ちゃんの食いつきが良くなることが多々あります。
離乳食メニューのバリエーションも増えて一石二鳥ですね。
味の変化は調味料だけでなく、トッピングでも可能です。
鰹節やあおさなどの乾物や、粉チーズやゴマなどの家庭に常備してあるもので簡単にできますので、ぜひお試しください。
「でも、いきなり調味料のトッピングで味の変化をつけるって言われても・・・」と、お困りになるかもしれませんね。
こちらに使用できる調味料の使い方や量に関しても載っていますので、参考にしていただければ幸いです。
→離乳食後期はいつまで味付けナシ?気になる味付けと調味料まとめ
5.ママだから離乳食を食べない
「ママが食べさせると食べない」
・・・この理由が分かったのは、私が美容院で不在にする間、義母に長男を預けたときでした。
義母から「用意しておいた離乳食を完食した」と聞いて、完食してくれて嬉しいような「ママだから食べないのか。ショックなような・・・」と、複雑な気分でした。
のちに保育士さんに聞いたところ、ママだと食べない子も結構いるそうですので、落ち込まないでくださいね(笑)
ところで、なぜママだと離乳食の量が少なくなり、食べないこともあるのでしょうか?
ママだから離乳食を食べない理由は、
- ママに甘えて、わがままだったり構ってほしいアピール
- 親子2人でいる時間が長すぎてメリハリがない
といったことが、理由になるそうです。
ママだと食べる量が少ない赤ちゃんは、例えば“祖父母”や“パパ”など普段と違う人と食べると良いです。
普段と違う人と食べることで、適度な緊張感でわがままを言いづらかったり新鮮な気分になって、赤ちゃんもついパクパク食べてしまうのだそうです。
こういうタイプのベビーには、ママが努力して何とかできるものではありませんよね😓
ここは発想を転換して、ぜひ周囲の人に頼めるときは甘えさせてもらって、自分のリフレッシュタイムに充てちゃいましょう!
赤ちゃんも離乳食を完食し、ママも離乳食でイライラせずに済むだけでなく、自分の時間が持てる、素敵な時間になるはずです。
6.食物アレルギーの可能性も
実は食物アレルギーのせいで、体が食べ物を拒否している可能性もあります。
食物アレルギーを発症する可能性がある食べ物は意外に多く、小麦・卵・乳製品の三大アレルゲンだけでなく、離乳食の定番のリンゴやバナナ、そしてお米でアレルギー反応が出る赤ちゃんもいます。
特に離乳食後の赤ちゃんの様子は、必ずチェックしてみてください。
- 皮膚が赤くなっていないか?
- 便が急に下痢気味ではないか?
- 機嫌が悪くなっていないか?
といった変わった様子が見られたら、食物アレルギーの可能性があります。
また、食物アレルギーが原因で少食なベビーは体重の増えがあまり良くないことが多く、私も経験があります。
思い当たる症状があるときは、命に関わることもあるので、早めに小児科を受診・検査することをおススメします。
離乳食の目安量が多すぎて食べてくれない理由を6つご紹介しましたが、実はいくつかの理由が絡み合っていたり、日によって理由が違ったりします。
少食ベビーの赤ちゃんママは苦労が多いですが、焦ってもママのストレスが溜まるだけで解決にはなりません。
食べる量は「赤ちゃんのそれぞれの個性」「いつか食べるようになる」と大らかな気持ちでドンと構えて下さいね😊