子育てに失敗したと言われた。そんなときは、どうやって立ち直ればいいのでしょうか?今回は「子育てに失敗した」という言葉を通した親や子の気持ちと、その後の気持ちの切り替え方をお伝えします。

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「子育てに失敗した」ってどういうこと?

「子育て失敗」と言う親の気持ち

「子育てに失敗した」と言うとき親が感じているのは、罪悪感や自分への苛立ちです。多くの親は、生活に追われて子どもにかまう余裕がないことを自覚しています。

 

そのため子どもが手にあまる言動を繰り返すと、子どもに向き合えない自分を責められている気になり、「失敗した」と言ってしまいます。分かりにくいですが「いい親でいられなくて、ごめんね」という意味なのです。

 

そこには親の甘えも含まれています。「自分の子どもだから何を言っても大丈夫」「こう言えば反抗心から行動が改善するのではないか」「私も同じように言われて傷ついて強くなった」など…事情を細かく説明しなくても分かってくれると期待しているのですね。

 

そもそも「子育てに失敗した」と口に出す親は、完璧主義で世間体を気にする傾向があります。何でも上手くやりたいのに出来ない自分に疲れているのですが、外では取り繕っていて、わが子相手にも弱いところを上手く見せられません。

 

ですから本心では「しまった」と思っても引っ込みがつかなくなり、謝ることが出来ないまま、繰り返し子どもを傷つけてしまうこともあるのです。

 

「失敗」と言われた子どもの気持ち

親がどんな気持ちで「失敗した」と言ったにしても、子どもは「自分は失敗作なんだ、間違った存在なんだ」と強い悲しみを感じます。

 

そして「なぜ、そんな風に育てたのか」「こうなったのは親のせいだ」などと親を憎んだり、「自分には価値がない」「これから、どうやって生きていけばいいのか」と自分を否定したりすることになります。

 

同時に「親から見捨てられた」という思いが生まれます。もともと子どもは親をどこか絶対的な存在として捉えていますから、場合によっては、一生残る心の傷になってしまいます。

 

「子育て失敗」宣言…気持ちの切り替え方は?

①冷静になり、親と話す

勇気のいることですが、親と話せるなら、どういうつもりか聞いた方がいいです。子どもは重く受けとめがちですが、もしかしたら疲れて、つい口をついただけかも知れません。子どもには言えないと、一人で悩みを抱えている可能性もあります。

 

身近な信頼できる人に相談してもいいのですが、その場合は納得のいく答えが得られないかも知れません。聞くなら、本人に訊ねるのがいいでしょう。

 

②時間をおいて考える

親と話すことに抵抗がある人は、時間をかけて傷を癒すしかありません。まず言えることは、あなたは間違った存在ではありません。ですから、自分を否定しないでください。それよりも自分の出来ることに目を向けて、前向きに暮らしていく方法を考えましょう。

 

近くにいると分からないことも、距離や時間をおいて考えれば分かるかも知れません。親から離れられる年齢なら、一度、独立しましょう。親との関係に悩むのは、あなたが精神的に自立してきている証拠でもあります。無理をして苦しい場所にいる必要はないのですよ。

 

③親と自分の家族の形を受け入れる

落ち着いたら、親について考えてみましょう。たとえば、子どもが育つまでにかかるお金のこと。あるいは、親を育てた祖父母との関係や、親が生きてきた時代のことなど…自分が仕事や家庭生活をこなしていく中で、見えてくるものもあります。

 

そして、苦しくても、自分と親が家族であることを否定しないようにしましょう。親を否定している間は、自分のことも受け入れることが出来ません。見方を変えれば悪くなかったと、ゆっくり受け入れていきましょう。

 

まとめ

「子育てに失敗した」という言葉は、親の後悔の気持ちから出るものです。しかし、言われた子どもにとっては人格否定であり、簡単に割りきれるものではありません。

 

残念ながら、親は子どもほど柔軟ではないため、謝罪の言葉は受けとれないかも知れません。子どもの方が大人になって、親を理解し許すことが、立ち直るための近道になるでしょう。