育児休暇がもう少しで終了する、子育てが一段落したなどの理由で、仕事復帰を考えているママたち。しかしその心境は複雑です。今回の記事では、子育てをしながら仕事に復帰するママの、不安や悩みを解決するヒントをお伝えしていきたいと思います。
子育てをしながら仕事に復帰するタイミングは
産休、育休を取りながら、今の仕事を続けるママ、または、子供が小さい頃は一緒にいて、幼稚園、小・中学生になり、子育てが一段落したら、仕事をするママ。
そして、フルタイムでバリバリ働く、家事、育児に影響が出ないようにパートなどで働く、復帰する時期も働き方も様々です。
また働く理由も、仕事が好き、キャリアアップのため、家計の足しにしたい、自由なお金が欲しいなど、人によって様々ですが、かなりの数のママさんたちが、何らかの仕事をしたいと考えているようです。
そこでまず、仕事に復帰するそれぞれの時期について考えてみます。
産後休暇、育児休暇後に働く
ブランクがあまりないので、仕事的に追い付くのが早い、早くから収入が安定するので、将来の為の教育費や老後の蓄えなどに充てられるため、生活に余裕が出ます。
ただ、乳児のうちは、他の子供に比べて保育料が割高なので収入とトントンなんていうことも。
また、産後すぐですと、ママの体調にも影響されることがありますし、子供が小さいうちは、抵抗力がなく、病気にかかりやすいので、仕事を休まなければならないことがあります。
そして、一番の悩みは、子供と一緒にいてあげられないことなのかもしれませんね。
産休、育休に子育てをしていて、仕事に復帰することに迷いが出てしまったというママが多く見られます。生まれてきた子供と一緒に生活しているうちに、「このままずっといたい」「子供と離れたくない」「もっと成長していくところを見てみたい」と思うのは母として当然のことです。
まずは、子育てのことや、家計のこと、将来のことなどを、夫と相談して考えてみましょう。
もしかしたら、踏み切れないだけかもしれません、思い切って復帰してみると、案外とやっていけるということも。
それでも、やはりどうしても復帰を辞めたいと考えるならば、職場に迷惑を掛けないためにも、退職の旨を早く伝えましょう。この時期に「どうせ休むなら二人目も」と思っているママも、職場との兼ね合いやブランクのことを、しっかりと考えてほしいと思います。
子供が幼稚園、または小・中学校に入ってから働く
子供が小さいうちは側にいてあげたいというママは、このスタイルがいいと思います。幼稚園には延長保育、小学校低学年までには学童保育があり、放課後や長期休暇でも安心です。
ただ、ブランクが長いことと年齢が上がっているため、なかなか希望通りの就職は難しいかもしれません。家計の方も、夫の収入だけという期間が長いので、やり繰りが重要です。
いつ仕事復帰するかは人それぞれ
このように、どのタイミングで仕事復帰をしても、それぞれメリット、デメリットがあります。どれを選んでも、正解、不正解はありません。
自分の力量、家計のこと、周囲からの協力などを考慮して、ママと家族がなるべく笑顔でいられるように、仕事復帰について夫や家族と話し合うことが大切です。
子育てをしながら仕事復帰する時の準備は
仕事をすると決めたならば、復帰に向けての準備が必要です。
まずは、子供を預かってくれる所を探します。祖父母にお願いできるのであれば、時間的なことや病気の時などは、安心です。
近くに預かってくれる所がない場合は、保育園を探します。場所によっては、待機児童の問題もあるため、早めに役所に問い合わせをしたりして、情報収集した方がいいですね。
職場には、子供が1歳になるまでの育休で申告し、育休の途中でも子供を預けられるタイミングで、仕事復帰を始めるママも多いようです。特にこの時期に仕事復帰するママが多く、保育園が見つけづらいということがあるようです。
また、その他の保育所(公立、私立、認可、非認可問わず)や、子育てサポートなど、いざという時のために、リサーチしておいきましょう。
家事・育児に関しても、仕事をしながらママが一人でこなすのは無理がありますので、仕事復帰をする前に練習も兼ねて、パパにも家事・育児に慣れていってもらうといいと思います。
おっぱいのトラブルにも気を付けなければなりません。母乳がたくさん出るママは、しばらく張りがあるかもしれません。
冷凍した母乳を対応してくれるならば、搾乳して預かってもらいましょう。
卒乳の方向で考えていく場合は、張ってきたら少し痛みが引く程度まで絞ることを繰り返し、徐々に回数を減らしていくと、張りがだんだんと治まってくると思います。(搾乳は、搾乳機よりも乳輪を指でグーと押し出す感じで場所を変えながら絞った方がいいと思います。絞り過ぎないように。)
子育てと仕事復帰を両立させるためのポイント
子育てをしながら仕事をするために、育児休暇の他に短時間勤務制度の法律があります。
短時間勤務制度は、ある条件を満たしていることが前提ですが、3歳未満の子供を養育していることを条件に、就業時間を短縮できる制度として、企業側に導入されています。企業努力で、制度が延長されている場合もあります。
子育てと仕事を両立させるために、このような制度を利用させてもらうことは、ありがたいことです。職場に迷惑を掛けてしまうことになりますが、子供が小さいうちは、割り切ることも必要なのかもしれません。
家事・育児と仕事との両立で一番大切なことは、『完璧を求めない』ことです。家事、育児、仕事を完璧にこなすには、物理的に無理があります。そのためには、優先順位を考えることが必要となってきますし、また上手に手抜きすることも大切です。
そして、もう一つ、周りの協力が絶対的に必要になります。夫の協力はもちろん、職場や祖父母、近所、ママ友とのコミュニケーションをとることも大切になります。一人では無理なことも、周りの協力があれば、何とかなるものです。
その他に、息抜きを上手にできるといいですね。
こんな中で、子供に掛けられる時間は少なくなってしまうかもしれませんが、一緒にいる時に愛情をたっぷりと注いであげられれば、そしてママが笑顔でいることができれば、きっと大丈夫です。
仕事を始める時期はそれぞれだとしても、先行きの見通しの良くない今の世の中のことや、自分自身が人として成長することを考えると、ママの仕事復帰は、とても重要なことではないでしょうか。