離乳食の手づかみ食べをしてくれるようになると、楽になる反面、離乳食で遊んでしまう悩みも出てきますね。
せっかく作った離乳食で遊ばれてしまうとイライラが募ったり、ガッカリしたり。
後片付けも大変になり、仕事が増えてばかりで憂鬱になってしまうママも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな離乳食を手づかみで遊ぶ赤ちゃんについて、遊ぶ原因5つとその対策6つについてまとめてみました。
離乳食を手づかみで遊ぶ理由①食べ物に興味がある
食べ物とそうでは無いものの区別がまだ曖昧な赤ちゃん。
目の前に興味が引かれるものがあると、例え砂場の砂だって口に入れちゃったりしますよね。
遊び食べをする赤ちゃんは食べ物に興味がある証拠です。
触って、握って、その感触を確かめています。
遊び食べは大切な「勉強の時間」と言っても過言ではありません。
離乳食を手づかみで遊ぶ理由⓶嫌いな食材があるとき
手づかみ食べができる頃は、同時に、好き嫌いの意思表示もはっきり出てくる頃でもあります。
「これは食べたくない」アピールで、苦手な食材やメニューだけ遊び食べをする赤ちゃんもいます。
遊び食べ、というより、遊んだだけで口に入れずにそのまま放置、というパターンが多いです。
また、他のメニューは完食しているのに、あるメニューはぐちゃぐちゃするだけで食べてくれない、という場合はこの理由に当てはまるでしょう。
離乳食を手づかみで遊ぶ理由③お腹が空いていない
お腹が空いているときの赤ちゃんは、たいていなんでも口に入れます。
自分の握りこぶしでさえもモグモグしたり、吸ったりしていることもよくあります。
そんな赤ちゃんが離乳食で遊んでいる、ということはお腹が空いていない可能性があります。
遊び食べしつつもちょとずつ食べているようならまだ大丈夫です。
けれど、好きなメニューにもかかわらず、口にも入れず遊んでポイのときは食欲は低めと考えましょう。
離乳食タイムの見直しが必要かもしれません。
離乳食を手づかみで遊ぶ理由④遊びを無理矢理中断した
赤ちゃんが遊んでいる最中に、離乳食の時間だから、とママの都合でサッと抱っこして食事イスに座らせてはいませんか?
その場合、赤ちゃんの気持ちとしては、まだ遊び足りなかったり、遊び気分が抜けない、など遊びと食事の切り替えが上手くできていない場合があります。
気持ちはとても重要です。
遊びたい気持ちを引きずっているのが理由で、離乳食の手づかみメニューで遊んでししまうことはよくあります。
赤ちゃんの気持ちを無視した離乳食タイムでは、楽しい食事になるどころか、赤ちゃんはもちろんママにもストレスの時間になってしまいます。
離乳食を手づかみで遊ぶ理由⑤ママの反応を楽しんでいる
離乳食を手づかみして遊び始めたとたん、ママが大きな声で慌てだしたりしていませんか?
そんな時赤ちゃんは、ママが遊んでくれていると勘違いしていることも実はあります。
赤ちゃんはいつでもママと遊びたいものなんです。
そして、たくさん遊んで汚せば汚すほど、ママの反応が面白くてもっと遊び食べが酷くなったりもします。
離乳食を手づかみで遊ぶ場合の対策①遊び食べをさせる
ここからは、離乳食を手づかみで遊んでしまう場合、ママができる対策を見ていきましょう。
遊べ食べは勉強の時間、と書きましたが、遊び食べが食育になる、と言う人もいます。
それは、遊び食べをしている赤ちゃんはほとんどの場合、楽しそうですよね。
「遊び食べ=楽しい=食事が楽しい=食育になる」という構図が成り立つためです。
遊び食べは赤ちゃんの成長にプラスになる、とママは覚悟してある程度遊び食べをさせてあげることもいいかもしれません。
また、遊び食べを無理矢理やめさせると怒り出す赤ちゃんもいますよね。
そんなときも、しばらく遊び食べを続けさせてみるのも手です。
ただし、遊び食べをさせるには注意点もあります。
いくら勉強の場、といっても食べ物で遊ぶ癖がついてしまっては逆効果です。
ダラダラと赤ちゃんの気の済むまで、なんてことはしないで、時間を決めてやらせてくださいね。
離乳食を手づかみで遊ぶ場合の対策⓶苦手食材はそのまま出さない
苦手な食材のみ遊んでしまう赤ちゃんに、あえてその食材を手づかみ食べさせるのは難しいです。
何でも好き嫌いなく食べて欲しい、親なら誰しも願うことです。
けれど、嫌いな食べ物を自分から食べるのは小学生でも無理かもしれません。
ですので、苦手な食材は、形や色で分かってしまうと遊ばれてしまうので、野菜スティックや茹でただけ、といった形で与えるのは避けたほうがいいでしょう。
ハンバーグや肉団子、ホットケーキやお好み焼きのように一見何が入っているか分からないよう、混ぜ込んでしまうのがおススメです。
食材一つ一つの味が大事、とも言いますが、食べられた!という自信を持たせてあげるのも大切です。
離乳食を手づかみで遊ぶ場合の対策③離乳食を切り上げる
対策編①と矛盾するようですが、遊び食べが始まったら離乳食を切り上げるのも良いと思います。
全く食べていない場合や、汚し方がヒドイ場合、ママもストレスで限界まで追い込まれてしまいますよね。
そんなときはママも我慢を続ける必要はありません。
また、食べ物で遊んでほしくない、という教育方針の家庭もあるでしょう。
遊び食べを絶対させなくては良い子は育たない、なんてことはありません。
遊び食べが始まったら、「ごちそうさましようね」と優しく声をかけてから、サッと切り上げてしまいましょう。
ママの許容範囲やそれぞれの家庭のしつけ次第で、遊び食べを続けさせるか決めてもいいのです。
離乳食を手づかみで遊ぶ場合の対策④離乳食タイムへの切り替えをキチンとする
遊びの時間から上手く切り替えができていない場合は、赤ちゃんの気持ちがきちんと離乳食に向くようフォローが大切です。
規則正しい生活は大切ですが、無理に座らせても離乳食で遊んでしまっては元も子もありませんよね。
まずは「この遊びが終わったらごはんにしようね」と、声をかけてみてください。
言葉を全部理解していなくても大丈夫。
「ごはん」や「まんま」など離乳食を指す言葉はきちんと拾ってくれているはずです。
そして少し一緒に遊んであげると満足して、遊び食べをせずに食べてくれることも多いです。
また、お気に入りのおもちゃがあれば「〇〇もご飯食べたいって言ってるよ」とおもちゃで誘導するのもとても効果がありますよ。
離乳食を手づかみで遊ぶ場合の対策⑤ママの反応を抑える
ママが大騒ぎすればするほど、ママと遊んでいると勘違いしがち。
遊びがもっとエスカレートしたり、次の離乳食タイムでも遊んでしまいます。
ママは「ダメダメーーッ!」なんて大きな声を出したり、バタバタ走って布巾を持ってきたりなどせず、落ち着きましょう。
赤ちゃんの目を見て「やめようね」「食べようね」とゆっくり落ち着いたトーンの声で話しかけましょう。
ママがどうしてダメと言っているかの理由まで理解するのはまだ難しいですが、雰囲気で「やらないほうがいいんだ」と感じることはできます。
これはかなりじっくり根気よく取り組む必要があります。
そしてできるようになるには個人差もあります。
けれど、毎日赤ちゃんにキチンと向き合うことで「ママは遊んでいない、喜ばない」ということを分かって、遊び食べが確実に減ってきますよ。
離乳食を手づかみで遊ぶ場合の対策⑥ママも楽しむ
遊び食べをしている赤ちゃんってものすごく面白いものです。
ここは視点を変えて、ママも赤ちゃんの行動を楽しんでしまいましょう。
おススメは「今日の離乳食のベストショット」を撮ることです。
今日はどんな写真が撮れるかな、なんてむしろ赤ちゃんの食事の様子が楽しみになっちゃいますよ。
撮れた写真はパパやじぃじ、ばぁばに送ってあげましょう。
可愛いと思ってくれるのと同時に、ママ大変なんだな、と離乳食や育児を頑張っているママの大変さを理解してくれるきっかけになります。
ただし、スマホやデジカメが被害にあわないよう、気を付けてくださいね。
遊び食べは始まると本当に厄介ですが、個人差があるものの、いつか必ず終わりも来ます!ご紹介した対策の中から、これならできる、と思ったものをまずは試してみてくださいね。