離乳食用食器は普段大人が使っている食器と比べて、特別な食器ですよね。
赤ちゃんを菌から守りたい!と赤ちゃんへの想いが強いママだからこそ、離乳食用食器の取り扱いに悩んだり迷ったりしているはず。
そこで離乳食用食器の「分ける」にまつわる悩みや疑問についてまとめてみました。
離乳食用食器は大人と分けるべき?
主にスプーンやフォークなど直接口に入れるカトラリー系食器は、大人が使った物は危険が潜んでいるため、分けることをおススメします。
アレルゲン食材の思わぬ摂取
危険と言うと大げさな気もしますが、実は命に関わることもあるんです!
それは「アレルギー食材を口にしてしまう危険」です。
体の機能が未発達な赤ちゃんにとって、アレルゲンとなる食材を口にする時期は非常に大切です。
大人がアレルゲン食材を含む食事をしていた箸などで、赤ちゃんの離乳食を取って与えたりすると、赤ちゃんがアレルゲン食材を体内に取り込んでしまいます。
万が一、その食材のアレルギー体質だった場合、アレルギー症状が出て、最悪の場合命を落とすことも。
例え離乳食作りに注意を払っていても、カトラリー類を共有してしまえば、その努力は水の泡になってしまうのです。
香辛料や添加物の摂取
アレルギー食材のようにすぐさま命の危険は無いですが、香辛料や添加物も離乳食期の赤ちゃんが口にするのはまだまだ避けたいもの。
特に辛い物など、誤って食べてしまったときの赤ちゃんの激しい泣き方、暴れ方は見ていて本当にかわいそうになります。
赤ちゃんも大人も食事どころではなくなり、食卓は悲惨な状況になってしまいます。
虫歯菌が感染する
食器類を共有すると、唾液に潜む虫歯菌も食器を介してうつる可能性があります。
一度虫歯菌が口内に感染すると、生涯取り除くのは難しいと言われています。
そんな虫歯のリスクはなるべく減らしてあげたいですよね。
ちょっとなら、という甘い考えを捨てて、同じスプーンで食べたりするのはやめましょう。
ただ、虫歯にならないためには、食後のケアが最も大切です。
うっかり同じスプーンを使ってしまって虫歯が心配な場合は、食後の歯磨きやガーゼなどでの拭き取りを丁寧に行いましょう。
離乳食用食器を洗うスポンジは分けるべき?
食器を洗うスポンジは大人用と離乳食用の食器とで分けるべきか、そして分けるならいつ頃まで分ければいいのか迷いますよね。
離乳食がスタートしたころの赤ちゃんは、すでに日常生活で存在する雑菌への抵抗力が備わっているので、あえてスポンジを分ける必要は無いと言えます。
とは言っても、やはり大人に比べると抵抗力が低いので、ぜひスポンジの取り扱いは気を付けましょう。
離乳食用食器を先に洗う
調理器具や大人用食器より、まず先に離乳食用食器を洗ってしまいましょう。
そうすることで、生肉などにいる菌や食べカスなどの菌の栄養源が、離乳食用食器に付着するのを防げます。
また、プラスチック製の離乳食用食器への油移りや色移りも回避できます。
実はプラスチックのあのヌルヌルは、べたつくだけでなく、食器に浸透してしまうんです。
さらに洗い残したりすると菌の温床になってしまいます。
離乳食がせっかく安心な素材で清潔に作られていても、食器に菌が付いていては台無し。
ぜひ洗う順番は気を付けましょう。
スポンジは使った後が大切
使い終わった後のスポンジは、実はトイレよりも汚いと言われています。
スポンジを清潔に保つために、毎日最後に除菌・滅菌の一手間を惜しまず行いましょう。
除菌効果のある洗剤の原液を染み込ませておく、または5分煮沸して乾燥させるのが効果的です。
食中毒が流行る梅雨時期やノロウイルスが活発な冬といった菌が増殖しやすい季節や、病中病後といった赤ちゃんの抵抗力が低下しているときなどは、特に清潔を心がけてくださいね。
体の小さい、まだ未熟な赤ちゃんが使うからこそ、何かと神経質になってしまいがちな、離乳食用食器。
けれど、大人との食器の共有はしない、毎日できる範囲で食器やキッチンを清潔にするという簡単ステップで、赤ちゃんを危険から守ることができます。
過敏にならず、離乳食時期を楽しんでくださいね。