育児に夢中になって過ごしていたら、突然「円形脱毛症」に…
円形脱毛症を見つけてしまった時のショックは、計り知れないことでしょう。
円形脱毛症は、ストレスが原因と言われていますが、育児のストレスからなのでしょうか。
今回の記事では、子育て中の円形脱毛症についてお伝えしていきます。
育児中の円形脱毛症はストレスが原因?
円形脱毛症は、突然起こるのが特徴的で、症状としては、髪の毛の一部がまるくごっそり抜けてしまいます。
それが一つだけの場合もありますが、数個できることもあります。
また、帯状にできることもありますし、頭髪全体が抜けたり、眉毛やすね毛などの体毛が抜けることもあります。
以前から、円形脱毛症の原因については、ストレスや精神的なこととの関連が大きいといわれてきました。
しかし、ひどい円形脱毛症は、自己免疫異常、または遺伝が関係しているとされています。
最近では、自己免疫異常や遺伝などに加えて、過剰なストレスなどの要因が絡み合って、発症するのではないかという説が有力と考えられています。
メカニズムとしては、Tリンパ球が成長してきた毛根を異物として攻撃し、炎症を起こすことでダメージを受け、毛根が抜けてしまい円形脱毛症が起こります。
出産後の女性ホルモンの減少も、原因の一つと考えられます。
産後3~4か月後に抜け毛が多くなりますが、この時に、円形脱毛症が発症することがあります。
アトピー性疾患を持っている場合は、さらに発症しやすいとのデータもあるようです。
また、育児の忙しさから、睡眠不足や偏食、ストレスが原因となることがあります。
円形脱毛症が発症する主な原因
- 自己免疫疾患
- 遺伝的要素
- アトピー性疾患
- 精神的ストレス
- 出産後の女性ホルモンの変化
単発型といわれているもので、脱毛している周辺の毛髪を引っ張っても抜けない場合は、時間が経てば自然に治ることもあるようです。
しかし、一方で、患部の周辺の毛髪が簡単に抜けてしまうような場合は、長時間症状が継続してしまったり、脱毛の範囲が大きくなってしまったりすることがあります。
なるべく早く皮膚科を受診されて、適切な治療を受けることをおススメします。
育児中のストレスから円形脱毛症になった場合の治療法とは?
軽い円形脱毛症は、そのまま放置していても、時間が経てば自然に治るとされています。
しかし、軽いか重症かどうかは、素人目にはわからないもの。
また、髪が抜けて円形脱毛症になったこと自体が、ショックでもありますし、ストレスをよけいに感じて悪循環になってしまうことがあります。
人目を気にして、外に出ることに抵抗を感じたり、ママ友さんたちのうわさが気になったりしたら、子育てがしづらくなってしまいますよね。
私は、なるべく早く病院で相談されることをおススメします。
気になる治療法ですが、血流を良くする外用薬やステロイド外用薬を使います。
脱毛した部分が1カ所しかないような軽い場合は、これで治ることもあります。
脱毛してる部分が何カ所かあるような重症の場合は、ステロイド剤を内服したり、薬品を使用してわざとかぶれさせて発毛を促す局所免疫療法、液体窒素で凍らせて発毛を促す凍結療法などで治療を進めていきます。
どの治療法を選択するかは、主治医の先生とよく相談なさって下さい。
治療を始めてから、効果が表れるまでには、早くても半年はかかるでしょう。
個人差はもちろんありますが、それから、平均して1年から1年半くらいで、発毛のピークを迎えます。
その後は、現状を維持する形で、治療が行われます。
また、気になって、ウイッグの購入を検討する方もいらっしゃるかもしれません。
ウイッグは、直接的な治療になりませんが、頭皮を守れること、普段の生活がしやすくなることから、かつらの着用がプラスになる面もあるようです。
ただし、ウイッグを使用する場合は、頭皮トラブルにならないように、蒸れやかぶれ、傷などに注意して、頭皮に少しでも異常が現れた時には、使用を中止してください。
ウイッグは、決して安いものではないので、購入する場合は慎重に。
育児中に円形脱毛症になってしまったらストレスを溜めないこと
円形脱毛症になってしまった場合、完治するまでに時間がかかるケースがありますし、再発を繰り返してしまうこともあるでしょう。
思うように改善が見られない場合、心が折れそうになったり、治療する意欲がなくなってきたりするかもしれません。
円形脱毛症は、根気のいる治療です。
気になってしまうかもしれませんが、やはり気にしないのが一番だと思います。
小さな子どもさんがいると難しいですが、なるべく睡眠時間をしっかり取って、生活習慣や食事に気をつける、運動することを心掛けていきたいものです。
そして、なるべくストレスを溜めないように工夫して生活しましょう。
ストレスは自分の思い通りにならない時に生じるものです。
子どもを育てるということは、思い通りにならないことの連続と思った方がよさそうですね。
「子供はこんなもん!仕方がない!」ちょっとでもこんなふうに思ってみては…
そして、できる限り楽しいことをして暮らしていってくださいね。
子どもの円形脱毛症に悩んで育児がストレスに
円形脱毛症は、大人だけでなく子どもにも発症することがあります。
患者さんの1/4が15歳以下の子どもだといわれています。
軽い症状ですと、1年以内で治るケースが多いのですが、重症の場合、長くかかることもあるようです。
また、幼少期に、何らかの原因で円形脱毛症を発症すると、同じ原因によって繰り返すこともあります。
親も子も根気強く対応していくことが必要となります。
子どもの円形脱毛症は、ストレスが原因となっていることが多くあります。
病院での治療はもちろんのこと、ストレスの原因を取り除いてあげることも大切なことです。
また、円形脱毛症になったことで、新たなストレスを抱えないように対処することも必要になってくるかもしれません。
とにかく、親子でこれらのことについて、じっくり話し合いをしてほしいと思います。
子どもの心を安定させるためには、子供の話をよく聞いてあげる、特別扱いをしないで普通に接することを心掛けてあげることが大切だと思います。
そして、「円形脱毛症になったからといって、〇〇ちゃんの価値が下がるわけではない」と、繰り返し言いきかせてあげて下さいね。
子どもの様子を見てママも落ち込んでしまうかもしれません。
ママもお辛いでしょうが、心を強く持って、子どもがしっかり立ち直れるように、手助けをしてあげてほしいと思います。
円形脱毛症について詳しく載っているサイトを見付けましたので、ぜひ参考になさって下さい。