みぞおちあたりの鋭い痛み、または、胸やけ、吐き気などの症状があったら、もしかしたら、胃潰瘍かもしれません。

育児のストレスが原因で、胃潰瘍になることもあるんです。

また、近年、胃潰瘍はピロリ菌が関係していると考えられているそうです。

今回は、胃潰瘍の原因と症状、治療法について、詳しくお伝えしていきます。

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育児のストレスが胃潰瘍の原因になる場合も

胃潰瘍とは、胃液中の塩酸によって、胃の粘膜も消化されてしまい、胃の内側の壁がえぐられて、潰瘍ができてしまう病気のことをいいます。

ちなみに十二指腸潰瘍も、胃潰瘍と同じ原理で起きる病気です。

しかし、健康な状態では、自分の胃や十二指腸を間違って消化することはありません。

 

それは、胃の粘膜が粘液で保護されていること、また、粘膜自体が抵抗力を持っていること、さらに、胃液の分泌が自律神経によってコントロールされていることで、胃の粘膜を保護する作用と胃液とのバランスが上手くとれているからなんです。

しかし、過労やストレスなどで自律神経のコントロールが乱れてしまうと、胃の粘液など胃の粘膜を保護する作用と、胃液のバランスが崩れてしまうため、胃の粘膜が傷つけられやすい状態となります。

このような状態がたびたび起こると、胃潰瘍十二指腸潰瘍になってしまうことがあります。

 

胃や腸は身体のなかでもストレスの影響を最も受けやすいといわれています。

育児のストレスが原因で、胃潰瘍になってしまうことは、十分に考えられることでしょう。

 

また、最近では、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染が胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因の一つではないかと考えられています。

ピロリ菌は、胃壁の粘液中に寄生して、粘膜の細胞に食い込んで増殖して炎症を起こし、潰瘍を引き起こすとみられています。

 

それら以外にも、風邪薬や頭痛薬、リウマチの薬、ステロイドホルモン剤の副作用が、潰瘍を起こす原因といわれています。

 

さらに、これらの要因が重なって、胃潰瘍を発症することが多いのです。

ですので、育児中に胃潰瘍になった場合、もともとピロリ菌に感染していたところにストレスが加わって発症したなどという可能性もあると思います。

 

育児中の胃潰瘍の症状がさらにストレスに

育児中のストレスで胃潰瘍になると、痛くて苦しいので、さらにストレスになってしまいますね。

子どもは、ママがお腹が痛くても、関係なくまとわりついてきますし、痛いからと言ってお世話をしないわけにもいきません。

胃潰瘍の痛みや心配がさらにストレスとならないためにも、胃潰瘍の症状かなと思ったら、早めに病院を受診しましょう。

 

胃潰瘍は、胃の壁がえぐられてしまう病気なので、痛みや出血という症状が出てきます。

しかし、急性潰瘍などの場合は、自覚症状があらわれないこともあります。

 

潰瘍の症状の中で一番多いのは、みぞおちあたりが痛むことですが、潰瘍のできた場所によって、痛むところも多少違うようです。

胃潰瘍では、みぞおちより左側が痛むことが多く、十二指腸潰瘍では、みぞおちより右側に多い傾向があり、潰瘍ができた場所によって異なるのですが、背中や右肩の後ろ、または、右の上腹部が痛むことがあります。

また、胃潰瘍は食後30分~1時間後に痛みが起こるのに対して、十二指腸潰瘍は空腹時や夜中に痛みが起こるということも特徴といえるでしょう。

ただし、胃の上部の痛みは、狭心症や心筋梗塞からの痛みの可能性がありますので、注意が必要です。

 

症状がひどくなると、吐血下血が起こります。

吐血は、胃の苦しさやムカつきを伴って、飲食物や胃液とともに、黒褐色の血を吐きます。

赤みが強い吐血の場合や、顔色が青ざめる、脈が弱くて早くなっている場合には、危険な状態ですので、迷わず救急車を呼びましょう。

下血は、真っ黒でコールタールのような便が出ます。

いずれにしろ、吐血も下血も激しい痛みを伴う場合は、早急に病院へ行った方がよいですね。

 

育児中の胃潰瘍がストレスとならないためにも病院へ

胃潰瘍は、稀に、急性潰瘍などで自覚症状があまりなく、自然に治ってしまうこともありますが、ほとんどの場合は、同じ場所がだんだんえぐられてきて、潰瘍が次第にひどくなってきてしまいます。

育児中ですと、ますますストレスになってしまい、ママも子供さんも辛いと思うんですよね。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍を疑う場合には、痛みを放っておかずに、早めに内科や消化器科を受診してください。

 

気になる検査方法は?

検査の方法は、内視鏡検査が主で、潰瘍の診断そのものは難しくありません。

むしろ、癌との鑑別をつける意味でも、内視鏡検査は欠かせないものだと思います。

また、ピロリ菌の検査も必ずしておきたいものです。

 

どんな治療方法?

胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療は、薬物療法の場合、胃酸分泌を抑えるお薬粘膜の抵抗力を強める働きをするお薬の2種類を、症状によって組み合わせて使います。

授乳中の場合は、主治医の先生に申し出て下さい。

ピロリ菌の除去も行います。

薬物療法だけでは回復が難しい時や、再発を繰り返す時、命の危険がある時は、手術をします。

潰瘍の原因となる、ストレスや生活習慣、食生活を改めることも大切なことですね。

また、ママが胃潰瘍や十二指腸潰瘍で入院となってしまったら、留守中の家族のお世話が気になって、かえってストレスになる場合もありますので、主治医の先生とよく話し合ってみて下さいね。

 

再発を繰り返さないために

ストレス性の潰瘍は、1年以内に70~80%の人が再発します。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍を再発させないためには、ストレスのかからない生活パターンに改善する必要があります。

また、ピロリ菌の除去は、再発防止にも効果的なので、検査をして保菌者であれば除菌の治療もしてもらいましょう。

ピロリ菌の除去は、薬の服用による治療となります。

 

再発を防止する3つのポイント

  • ストレスを排除、または上手に解消して心の安定をはかる。
  • 胃の粘膜を刺激するような食品を避けて、胃の安静を保つ。
  • 薬をきちんと服用して、必ず定期検診を受ける。

 

胃潰瘍になった場合の食事

基本的には、胃にやさしく、栄養価の高い食事が理想的です。

アルコールやタバコ、香辛料、炭酸飲料、カフェイン、肉や魚のエキス分などは、胃に悪いので、摂らないようにしましょう。

砂糖類脂肪も控えた方がよさそうです。

 

傷ついた胃の粘膜を再生したり、抵抗力をつけたりするためにも、栄養を十分に摂る必要があるので、タンパク質である肉や魚、大豆製品などは、毎食食べるようにしたいものです。

穀類も、栄養をバランスよく含んでいて、胃には最も安心な食品といえます。

牛乳やヨーグルト、カッテージチーズもおススメです。

 

調理法は、消化が良くなる方法を工夫してみて下さい。

例えば、食品を細かく刻む、余分な脂肪やエキス分を除く、柔らかくなるまで火を通すなど。

また、できるだけ食事時間を毎日一定にして、規則正しく食べるように心掛けることも大切です。

1回の食事量は、腹七分目か八分目にとどめておきましょう。食事の間に、乳製品や果物などを摂るのもおススメです。

そして、大事なのは、ゆっくりと楽しんで食事をいただくことではないかと思います。

 

 

子どものお世話をしなければならないママが、胃潰瘍になってしまったら、とても辛い思いをしてしまいます。

育児をしていると、もちろん楽しいこともたくさんありますが、ストレスになってしまうこともありますよね。

また、男女の比を調べると、男性の方が潰瘍になる確率が多いとのデータもあります。

赤ちゃんが産まれると、パパも仕事のストレスや慣れない生活で、胃潰瘍や十二指腸潰瘍になる可能性がありますので、様子がおかしいと思った時には病院へ行くように勧めてみて下さい。

 

私も以前、突然、胃が激痛に襲われて、夜に救急で受診したことがあります。

後で、胃カメラとピロリ菌の検査をしましたが、幸いにして、異常は見られませんでした。

思えば、ストレスに自覚はありました。ストレスを侮ってはいけないですね。

 

胃潰瘍がひどくなって、大変な事態にならないためにも、変だなと感じたら自己判断せずに、とりあえず病院を受診されてみて下さいね。

そして、なるべくストレスをためないように、また、ストレスを上手に解消できるように、生活できるとよいですね。