育児ノイローゼかも知れないけれど、病院はちょっと…実は、そんな風に考える人も少なからずいます。育児ノイローゼなら病院に行かなくてはいけないのでしょうか?ひとつずつ悩みを解決していきましょう。
育児ノイローゼかも知れない。だけど病院には行きたくない!
子どもに対して、やけにイライラしたり落ち込んでしまって気持ちが戻らないことがある人は、もしかすると育児ノイローゼかも知れません。ですが、薄々気づいていながら病院に行けない人もいます。それには以下のような理由があるのです。
- 薬が心配
- お金が心配
- 子どもが心配
- 素直に気持ちを言えない
それぞれについて、順を追って見ていきましょう。
①薬が心配
母乳をあげている方に多いのが、薬の悩みです。病院にかかっても薬を出されないかも知れないし、母乳に影響があるような薬を出されて赤ちゃんに何かあったら悔やみきれないという気持ちです。
受付や予約の際に授乳中であることを伝えれば、母乳への影響が少ない薬を出してもらえるので安心してください。投薬のため母乳を中断するように言われることもありますが、意思を尊重してもらえますから、出来ないことはハッキリ伝えましょうね。
②お金が心配
私はひそかに、育児ノイローゼの増加はこの問題がネックになっていると思っています。日々の生活もいっぱいいっぱいで余裕がないのに、自分の病院代など出せないという気持ちです。
気持ちはよく分かりますが、あなたが倒れたら子どもがどうなるか分かりません。子どもを守るためにも、心身ともに健康な状態でいた方がいいですよ。病気を治すために病院を活用しましょう。
③子どもが心配
待ち時間を大人しく過ごせるか、預かってくれる人がいるかという問題です。病院によってはキッズスペースがあったり診療中に子どもを見てくれたりしますから、HPや電話で院内の様子を調べてみましょう。
可能なら旦那さんと一緒に出掛け、今後の生活で気を付けることなどを家族で聞くといいと思います。子どもを連れて行きたくない場合は、一時保育などを利用できるか調べてみてください。
④現状を伝えられる自信がない
子どもを叩いてしまうことや子どもにキツく当たってしまうことを内心、恥じている自分がいたら…それを他人に伝えるのは、とても勇気がいることですよね。
私は少しの間カウンセリングに通ったことがありますが、うまく自分の気持ちを伝えきれず泣き出してしまうのが恥ずかしくて、なかなか思うように話せませんでした。しかし話を聞いてもらうだけで気持ちの整理がつきましたし、そのときは楽になりましたよ。
「病院の先生になら安心して話せる」という人は、薬を貰って治すのが回復への近道だと思います。たとえ上手く行かなくても、自分がノイローゼを改善するために動けたことを、誇りに思いましょう。
病院に行くのに抵抗はないけれど、どの病院を選んだらいい?
病院に行くことは決めたけれど、一体どこで診てもらえばいいか分からない方もいるでしょう。ここでは簡単に受診のヒントをお伝えします。
◎心療内科
カウンセリングや精神科と混同されることが多いですが、もとは精神的な病気から来る身体症状を改善するための科です。
◎精神科
精神に関係する問題(うつや不安感など)全般を扱っています。応対の仕方は病院や先生の方針によるでしょう。
◎産婦人科
母乳外来などで悩みを聞いてくれることがあります。応対は相手をしてくれる看護士さんに寄って違いますが、母乳や赤ちゃんの相談には打ってつけです。
◎内科・小児科
睡眠薬程度なら、かかりつけの病院でも出して貰えるかも知れません。軽く相談してみて、他の病院を紹介されたら行ってみるという形でもいいと思いますよ。
ちなみにカウンセリングは厳密には医療行為とは違うものです。相談者の悩みをじっくり聞いて、その背景から解決の糸口を探っていきます。
病院に行くべきか判断に迷ったら、どうすればいい?
育児ノイローゼを治すために覚えておいて欲しいことがあります。それは「誰かに相談し、共感されることで悩みは軽くなる」ということ、そして「あなたが笑うことで家族も明るくなる」ということです。
病院は、この2つを満たすための1つの手段です。ですから、症状が少なく病院に行く必要はないと考えるなら、行かなくてもいいかも知れません。
ただし、旦那さんなど自分以外の誰かに病院へ行くように言われたり、身体症状が出ていたり、子どもに手をあげてしまいそうになったりするなら、早目に受診しましょう。周りの大人が心配する状態ということは、子どもも何か違和感を覚えているはずです。
育児ノイローゼで病院に行くのは恥ずかしいことではありません。体調が悪くなったら病院へ行くのと同じように、心の調子を崩したときに病院へ行くのは、普通のことですよ。
まとめ
育児ノイローゼに悩む人は、問題を自分一人で抱え込む傾向があります。ですが、そうやって一人で悩んでいても、何も解決しません。育児ノイローゼを解消し明るい毎日を過ごすために、病院に行くことも検討してみてくださいね。