離乳食の進め方って、人に言われたり、周りと比べたりして何かと焦りがち。でも離乳食は決して早くスタートすればいいというものでもないんです。遅めにする目安と、そのメリットデメリット、遅めにしたその後の離乳食の進め方についてまとめてみました。

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離乳食のスタートは、今は遅めが流行り?

厚生労働省の資料によると、離乳食のスタートを遅めにするママが増えている傾向にあるようです。でも「遅めにする人が多いから、じゃあ私も」と簡単に離乳食の開始をずらすのはおススメできません。

一番大切なのは、赤ちゃんの成長具合と離乳食開始の目安を照らし合わせてみて判断することです。

 

離乳食のスタートを遅めにする目安は?

離乳食を始めるにあたって、赤ちゃんに以下3点の成長がみられるかどうかよく観察してみましょう。

  1. 首がしっかり座っている
  2. 支えてあげれば座ることができる
  3. 家族の食べている姿をみて口を動かしたり、よだれが出たりする

このような成長が見られるのはおおよそ月齢5ヶ月~6カ月で、離乳食開始が5ヶ月~6カ月とされているのはこのためです。ですが、この時期は赤ちゃんの成長の個人差が特に大きい時期でもあります。

単純に月齢だけで離乳食スタートを決めるのではなく、赤ちゃんの成長具合をよく観察して、目安の行動が見られなければ、離乳食開始を遅めにしてみましょう。

 

そして、実は3点目の「食に対する興味」はとても重要です。興味のないうちに見切り発車してしまうと、離乳食タイムが赤ちゃんにとってもママにとってもとても辛い憂鬱な時間になってしまうんです。

私は長男のときに、食べ物にあまり興味を持っていないのに離乳食をスタートさせ、失敗した経験があります。

口をあいてくれなかったり、食べる量が少なかったり、時間がかかり過ぎたりと、食べさせることに本当に苦労しました。長男も泣いて逃げることもしばしばでした。

 

離乳食を遅めにするメリットは?

赤ちゃんの内臓に負担をかけない

赤ちゃんは見た目だけでなく、内臓も未熟で生まれてきます。また、見た目と内臓は比例しないので、大き目赤ちゃんだからといって、内臓も成長が早いとは限りません。

離乳食に内臓の成長が合っていないと、赤ちゃんはすぐ下痢をしてしまいます。下痢をすると必要な栄養や水分も体外に出てしまうので悪循環です。

その点遅めの場合、内臓がしっかり成長し、離乳食の消化もしっかりできる状態だといえます。

 

食物アレルギーの予防になる

内臓が成熟するにしたがって食物アレルギーの発症が低下する、という研究結果もあります。食物アレルギーは、消化器官の未熟によって「タンパク質の分解が不十分のまま吸収してしまう」ことが原因で起こります。

消化器官の成長が離乳食スタートと合っていることで、タンパク質の正常な分解が期待でき、アレルギーの可能性も軽減できます。

 

 赤ちゃんが栄養不足になるのを防げる

離乳食から栄養がきちんと取れるようになるのは、完了期と言われる離乳食もそろそろ終わりの時期。離乳食開始の頃は食事をすることに慣れる、ことがメインになります。

ですが、やっぱり食事をすれば赤ちゃんは満腹になり、その分飲めるはずだった母乳やミルクが飲めなくなります。ともすれば栄養失調になりかねません。

これは月齢が低ければ低いほど、成長に影響が出ます。体重の増えが悪ければ離乳食をお休みするケースもあります。

その点、遅めにスタートすることで、授乳での栄養を必要とする月齢にしっかり栄養を与えることができ、きちんと成長できるというわけです。

 

離乳食の進め方を遅めにするデメリットは?

離乳食を遅めに決めた理由が、「赤ちゃんの成長が離乳食開始に合っていない」以外の場合、デメリットがいくつかあります。

 

噛む力を育てる時期が遅くなり歯並びに影響が出る

離乳食は、食べる動作を身につける大切な練習期間です。離乳食を与えられない時期が長引くと、食べる練習もできないということになります。

上手に噛むためには、舌や唇への刺激が必要で、さらに離乳食が進んで成長に合った固さの物を食べることで、歯ぐきに適切な刺激が届き、乳歯やあごの発達が促進されます。

刺激が不足のまま成長してしまうと、あごが弱く細くなり、歯並びにも悪影響が出てしまうのです。

 

栄養不足になって発達に影響が出る

特に母乳メインの赤ちゃんの場合、栄養が不足する可能性があります。最初は栄養たっぷりだった母乳も徐々に成分が変わり、赤ちゃんが1歳の頃には鉄分やタンパク質が必要量含まれていないことが分かっています。

本来なら離乳食で鉄分を補うところを母乳のみで過ごすことで、鉄分不足による貧血になってしまいます。乳幼児にとって貧血は大問題です。貧血状態が続くと運動・知能・精神的発達が遅れることもあるのです。

 

離乳食スタートを遅めにした後の進め方は?

遅めで始めた場合も、離乳食は初期のペーストから進めましょう。赤ちゃんが上手にゴックンできていれば、通常1ヶ月とる初期の期間を多少短めにしてもいいかもしれません。

ただし、遅れた分を取り戻そうと必要以上に早めるのは、ゆっくり始めた効果を帳消しにしてしまうだけでなく、悪影響になりかねません。食べる訓練が十分でないため、食べ物を丸のみしてしまったり早食いになりがちです。

また、体が大きくなっている分、量を欲しがるため、アレルギー食材も一度に与え過ぎてしまうケースもあります。

遅めにした引け目からハイピッチで進めようと焦るママもいるようですが、ここは周りに流されることなく、赤ちゃんのペースで離乳食タイムを楽しみましょう。

 

離乳食は早すぎてもNG、むやみに遅すぎてもNGなんですね。赤ちゃんの様子をよく観察して、適切な時期を見極めるのが大切です。

また、離乳食は進むだけではなく、いつでも止まってもいいし、戻ってもいいんです。これも赤ちゃんの様子と機嫌、うんちの状態などを毎日見て判断してみてくださいね。